情報の公表ビジネス創造学部 3つのポリシー

ビジネス創造学部のディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

本ポリシーは、嘉悦大学ビジネス創造学部が学位授与を行うにあたっての基準として、本学学生が受けるべき教育内容と、卒業時に身につけているべき能力を、本学の教育理念に基づいて、本学学生の皆さん(以下、「皆さん」と記します)への解説と呼びかけの形で定義するものです。

嘉悦大学の期待する卒業生像:「公を支える精神」を備えた「自立自尊」の人材

嘉悦大学は、「怒るな働け」という建学の精神に基づき、「創造的な実学」教育を通じて、よりよい未来の社会を主体的に創造していく気概と能力を備えた人材を社会に送り出すことを使命としています。
そのために本学は、皆さんに、卒業までの在学中の「学び」を通じて、「公(おおやけ)を支える」という社会的情熱を備えた「自立自尊」の人材となるよう自らを鍛えあげ、卒業後により良い社会の実現のために貢献できる人材となることを期待しています。

A)「自立自尊」の気概と能力を備えた卒業生であれ

現代社会では、他者に依存することなく、自らの力で自らの道を切り開いていく気概と能力を備えた「自立自尊」の人材が求められています。
本学は、皆さんが、実社会で自信を持って自立して活躍できる知識や能力を在学中に身につけ、同時に、さまざまな問題を自分の力で主体的に解決していくのだという自信と気概を備えたうえで卒業することを期待しています。

B)「公(おおやけ)を支える」という精神を備えた卒業生であれ

マネジメント、法務・税務・財務、情報など、社会科学を学ぶ根底にあるべき思想は、「学問を通じて社会を変革する」という「社会的情熱」です。
本学は、皆さんが在学中に身につけた知識や技能を、就職やキャリアアップなど「自分」の将来のためだけではなく、より良い社会を実現していくために役立たせたいという高い志を備えて卒業することを期待しています。

卒業時までに身につけるべき知識と能力:「創造的実学」の修得

本学の教育課程(カリキュラム)は、「創造的実学」の実現を目指して構成されています。「創造的実学」は、皆さんが、実社会で自立して活躍できる知識や能力を身につけるだけでなく、自らの能力に対する自信を育み、より良い社会の創造を目指す高い志を養うことを目的とする実学です。
皆さんは、卒業までに、カリキュラムにおいて定められた単位の修得を通じ、また、講義の時間や教室の中に留まらない学生生活の全般的な活動を通じて、「創造的実学」の目指す目的を十分に理解したうえで、主体的に学び、自らを鍛えていく必要があります。

A)3つのスキルを通じて社会的コミュニケーション力と知的判断力の素地を身につける

世界と日本は大きな変動期に突入しており、この変動期を乗り切り、日本を創造性に満ちた社会として発展させるための人材には、ビジネススキル・ソーシャルスキル・アカデミックスキルの3つのスキルが不可欠です。
皆さんは、基礎的なスキルを確実に身につける必要があります。さらに、基礎力として3つのスキルを身につけた上で、これを単なる知識や技能として学ぶだけでなく、実践的な知識の獲得や体験による対象の深い理解を身につけてください。
人間が一人でできることは限られています。直感に頼った根拠のない判断力では、人々を動かすことはできませんし、いかに優れた判断力をもっていても、人々に働きかけ、説得し、共感してもらい、動いてもらえなければ、社会を動かすことはできません。3つのスキルを通じて、より良い社会を皆さんの力で実現していくための能力として使いこなせるよう、人々に働きかける社会的コミュニケーション力と、人々の共感を得る知的判断力の素地を鍛えることが必要です。

B)専門科目を通じて学問成果と実践知を吸収する。

皆さんは、マネジメント、法務・税務・財務、情報など、社会科学の分野を中心としたさまざまな専門科目を学ぶことを通じて、視野を広げながら知識と経験を総合的に積み上げていくことが求められます。
しかし、専門科目を受動的に学ぶだけでは十分ではありません。「学問」とは、「問いを学ぶ」ことであり、「問題を学ぶ」ことだからです。単に「答え」を学ぶことではないのです。皆さんは専門科目の学びを通じて、日本経済を活性化するために、法や政策に関する知識と、マネジメント(経営管理)分野で、より良い社会を築くにはどうすればよいか、自分には何が出来るのかを考え抜く必要があります。 知的判断力の骨格作りです。日本経済を活性化するために必要な知識や経験が何なのか見極め、自ら必要な学習内容を考える力を身につけてください。

C)ワークショップ科目を通じて、より創造的な実践力を身につける

ワークショップは、実際にビジネスを「創造する力」「実践する力」の育成を重視しています。3つのスキルで鍛えた社会的コミュニケーション力と知的判断力の素地を生かし実践する場として積極的に活用することが必要です。
特に、より良い社会を実現するために自分には何ができるのかという根本的な「問い」を忘れずに、自分ならではの「問い」やテーマを発見し、とことん考え抜くことが重要です。それこそ、現場からの知的判断力の形成です。

D)学生生活の全体を通じて、「創造的実学」の実践を行う

皆さんの大学における学生生活において、講義の時間に教室の中で行う活動は、その一部でしかありません。サークルやアルバイト、仲間と行う様々な活動や、地域社会での活動など、広く社会生活の全体を、「創造的実学」の実践の場として捉えて活動することが期待されます。大学での「学び」を狭い意味で捉えず、学生生活全体を実践の場として活用し、実りあるものとするよう努力してください。

ビジネス創造学部のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

本ポリシーは、嘉悦大学ビジネス創造学部に入学以後卒業までに本学部学生が受ける教育内容を教育課程の編成方針から解説し、以下に述べる本学の教育理念に基づいて定義されていることを本学部学生の皆さん(以下、「皆さん」と記します)に理解を求めるものです。

本学の教育理念とそれを踏まえた教育課程の編成

嘉悦大学ビジネス創造学部では、「怒るな働け」という建学の精神のもと、「創造的実学」を基本理念とした教育を行います。皆さんは、本学部卒業時には、主に社会科学の領域に属する諸学問を「創造的実学」の理念に基づいて総合的に修得した上で、建学の精神を体現した人物となるための基礎ができていることが求められます。言い換えれば、卒業までの在学中の「学び」を通して、「公(おおやけ)を支える」という社会的情熱を備えた「自立自尊」の人材となるよう自らを鍛え上げることが期待されます。「創造的実学」は、皆さんが実社会で自立して活躍できる知識や能力を身につけるだけでなく、自らの能力に対する自信を育み、よりよい社会の創造を目指す高い志を養うことを目的とする実学です。このため本学部では、皆さんが次の3要件を踏まえた知識と経験の修得ができるよう教育課程が編成されます。

  • 創造的実学の基盤:「ビジネス・スキル」「アカデミック・スキル」「ソーシャル・スキル」の3つの側面から社会的コミュニケーション力と知的判断力の素地を身につけること
  • 創造的実学の理論:マネジメント、法務・税務・財務、情報を中心とし、主に社会科学に属する諸学問を総合的に学び視野を広げた上で、一定の専門性に基づく実践的な理論を身につけること
  • 創造的実学の実践:事例研究・フィールドワークなどにより、直接実践的知識を発見・吸収することで知の活用を通じて実践力を身につけること

なお本学部では創造的実学の理論と実践を相互的に学習することを最大の特徴としております。教育課程は、基礎教育科目群(基礎演習、カンバセーション、ICT、ソーシャル・スキルズ、フィールド・エントリー)、専門教育科目ナレッジ系科目群(マネジメントフィールド、法務・税務・財務フィールド、情報フィールド)、専門教育科目ワークショップ系科目群(ライブケース科目、プロジェクト科目、専門演習)という科目体系から構成されています。半期ごとに完結する完全セメスター制を敷いています。

「創造的実学」の修得を目指す教育課程の特徴

本学部の教育課程は皆さんが「創造的実学」を修得できるよう工夫されており、基盤・展開・実践のそれぞれの要素を学べるよう次の特徴を持っています。
卒業要件としては4 年間で124単位以上を修得することを求めています。さらに基礎教育科目群から32単位以上、専門教育科目群から80単位以上を修得するよう求めています。

A)迷わせない初年次導入教育

1年生春学期(第1セメスター)に、皆さんに渡されるのは基礎教育科目で埋められた時間割表です。ビジネス・スキル、アカデミック・スキル、ソーシャル・スキルの3つの側面より、 シチュエーションに根ざした教育手法により、本学で学ぶために必要な社会的コミュニケーション力と知的判断力の素地を養う科目が網羅されています。
大学で教育を受けることに不案内な新入生に科目選択で迷わせません。第1セメスターを通じて社会人として必要なコミュニケーション力を身につけ、学問を通した自分自身の判断基準を形成してもらいます。本学での初年次教育は、いわば自分の「大学での学び」をデザインするための助走期間として位置づけられます。皆さんの迷いを解決するために教職員は全面的に支援を惜しみません。そして第2セメスターから自分の知的判断力をものさしに科目を選択し、履修申告を行っていきます。

B)学問成果と実践知を吸収し創造的実学の理論を形成するナレッジ教育

本学が提供する専門教育科目ナレッジ系科目は、中小企業の発展に強く関連する科目として、マネジメント、法務・税務・財務、情報の3領域に関する学問を総合的に学ぶように編成されています。
ビジネス創造学部は、日本経済の活性化への寄与を目的に、法や政策に関する知識を有し、かつ、主としてマネジメント(経営管理)分野で、「実践知」に根ざした事業創造及び企業経営を通じて公に尽くす人材の育成を目指すものです。ここでいう「実践知」とは、ビジネスの現場活動から発生しつつある新たな事実や知を指します。ナレッジ系科目群にはこれらのマネジメント、法務・税務・財務、情報に関する科目を3領域に区分して明示しています。

C)知の学習と実践を通してより創造的な実践力を身につけるワークショップ教育

ナレッジ教育の3領域に加えて、ワークショップ教育では実際にビジネスを「創造する力」「実践する力」の育成を重視しています。
ワークショップ系科目は、伝統的及び先端的な学術成果を教育することを目的とする「専門演習」たる「研究会」と、これをサポートする形で、ビジネスプロフェッショナルのサポートの元で実施される「ライブケース科目」「プロジェクト科目」によって構成されています。
プロジェクト科目では、様々な専門知識を融合させながら、PBL(Project Based Learning)に基づいた教育方法を用いて、中小企業や地域経済などが実際に直面している課題を解決するために実践的教育を行います。ライブケース科目では、実際の中小企業経営に関する事例学習を通じて、皆さんの学習活動の活性化を図ります。これらは皆さんが直接実践知を発見・吸収し、実践的学習を促進する役割を果たします。

D)創造的実学の理論と実践の相互学習

本学部の最大の特徴は、創造的実学の理論となるナレッジ教育と、創造的実学の実践となるワークショップ教育を相互に学習することです。教室で行われる学習で培った理論を、実際のビジネスの現場で実践し、それを繰り返していくことで意義のある創造的実学を身につけていきます。

E)重点を選べる相互学習の2つの学習モデル(アカデミックユニット・ビジネスユニット)

創造的実学の理論と実践の相互学習については2つの学習モデルを設けています。思考能力に長けた創造的実学の理論に重点を置くアカデミックユニット、実務感覚に優れた創造的実学の実践に重点を置くビジネスユニットのいずれかの学習モデルに沿って「創造的実学」を養います。

F)学生生活全体を通じて「学び」を支援

本学では、基礎ゼミナールと研究会の担当教員が皆さんのアドバイザを努めます。アドバイザは学生生活の様々な場面で皆さんの相談に応じて支援を行います。
学びの方法について行き詰まったとき、関連分野を調べたいときにアドバイザは直接答えたり、関係する教員を紹介したりします。生活上のトラブルについても大学事務局と連携しながら解決方法を一緒に探ります。
大学生として皆さんが「教室」で行う活動はごく限られた一部に過ぎません。「創造的実学」の実践として、皆さんが考えついた新しいアイデアを基に企画したことを実現したい、といった場合にもまずアドバイザに相談してみてください。きっとそれを実現するために一緒に考えてくれるはずです。クラブやサークル活動、アルバイト、地域社会での活動が該当するかもしれません。
皆さんが「創造的実学」の実践の拠点として大学を生かすことができるように、24 時間キャンパスの実施や学友会・クラブ活動の支援といった環境整備の面でも努力を続けます。

ビジネス創造学部のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)

本学の実学教育により自立自尊を実現したい人

本学では、実学教育により「自立自尊」を目指す志のある人を求めます。現代社会では、他者に依存することなく、自らの道を切り拓くことのできる「自立自尊」の人材が求められています。嘉悦大学は、実学(実社会で必要とされる知識や技能)を身につけ、その知識や技能を使って実社会で自信をもって自立して活躍できる「自立自尊」の人材を育成することを目指しています。

「公(おおやけ)に尽くす」ことをしたいという意欲をもった人

本学部では、創造的実学で学んだことを、新たなビジネスを創造して経済を活性化する、あるいは国に代わって民間の力で「公的サービス」を担う気概をもった「公に尽くす」精神をもった人を求めます。日本は、これまでも数多くの中小企業が創造され、発展することにより経済発展を遂げてきました。本学部は、こうした日本経済のさらなる発展を推進する創造的・実践的人材基盤を確立することを目指しています。

ビジネスを創造する力を実践の中で身につけたいという意欲をもった人

本学部では、教室内のみならず、大学キャンパスを出て実践的な学習の場を積極的に得ることを特色としています。教室での事前学習の後、実際のビジネスのフィールドに出て吸収した知識の実践を図り、その後、また教室で事後学習を行うといったようにビジネスの現場から生まれた実践知・スキルを定着させます。また「即戦力」の育成にも重視し、みなさんが卒業時に「即戦力」として社会から必要とされる知識・スキルを重点的に学びます。そこで、本学では、教室での学習と、ビジネスの現場での学習を相互に取り組む、高い志をもった着実で地道な努力をする意欲をもった人を求めます。

pagetop