学生広報部レポート/内海先生出講オンライン授業「コロナ禍で常識が変わる瞬間」チャンスを掴むのは誰だ

学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から1 内海先生出講オンライン授業「コロナ禍で常識が変わる瞬間」チャンスを掴むのは誰だ ~2020年7月16日、商学入門/マーケティング1講義オンライン授業にて~   DSC_0401_275-183   2020年7月16日に『春学期 商学入門/マーケティング1』の授業にて、オンラインアウトソーシングサービスを行う株式会社ニットの代表取締役である秋沢さんと嘉悦大学経営経済学部の内海先生の対談によるオンライン講義が行われました。   マーケティングが専門の内海先生の講義は、コロナ禍で全講義がオンライン講義でしたが、チャットやアンケート機能を使って、受講生を巻き込んだ形で進む学生に人気の講義。今回の対談は、実務家出身の教員が多い嘉悦ならではの企画で、企業の方の生のお話が聞けました。 対談は内海先生が質問をして、秋沢さんが回答する形をzoomで中継し、学生の私達はオンライン参加する形でした。内海先生と秋沢さんが対談している中で気になったことについてアンケート機能を使い学生に問い、中でも気になった学生は指名され直接話す機会もありました。   それでは早速、その講義の様子をレポートします!   変わりゆく世界を学生に感じて欲しい   DSC_0326_275-183   (内海先生)なぜいま「オンライン化」が一気に進んでいるのか? (秋沢さん)世の中の変化として、WEB面接・WEB説明会が増え、街からリクルートスーツの学生が消えました。またオフィスは週休3日や在宅勤務をデフォルト化する企業も増え、コロナによって世界規模で価値観が変わった。オフィスで仕事することが当たり前だった世の中が、自宅でも仕事ができ、結果が出せればどこで仕事してもいい時代になり、前から在宅ワークしてみようと計画していた企業がコロナの影響で一気に進むことが出来たのが現状です。   オンラインならではの「働き方」とは? コロナによって生き方が変化しました。仕事が早く終われば副業がしやすくなっています。多くの企業ではフレックス制の導入により9時に出社しなくてもよいという働き方が進んだり、今までは通勤するために会社の近くに住む必要がありましたが、地方や海外に住んでいても一緒に仕事が出来るようになったりもしています。   ニットのメンバーにはどんな方がいるか教えてください 私達ニットは新型コロナウイルスが広がる前からオンライン化に取り組んでいて、アドレスホッパー(家を持たない)の営業がいたり、エルサレム在住の人事が地球の裏側から採用面接を行っていたり、事業開発担当は鳥取Uターンで農業とリモートワークをしていたりと、環境が様々です。   コロナによって、ビジネスのあり方に生まれた変化とは? 飲食デリバリーのUber Eats、自宅で無観客によるライブ鑑賞、バーチャル旅行、ZOOM飲み、アバター×アバターなどといった直接会ったことのない仲間が当たり前になっていて、ゲームの世界だけではなくなっています。 そして、産業構造は今後さらに変化します。TV時代だったのがYouTubeが主流となり、大手=安定の崩壊。さらには日産がライバル視している企業はGoogleになる。Google発の自動運転技術を搭載した車がどんどん増え、日産の持っている技術を上回るかも知れないと変化の音が聞こえ始めています。 だから外部環境は伸張する産業の見極めが大切になります。医療、環境、宇宙、といったITなどといったこれから大きく変化すると思われる分野。車×オンラインといった、一見意外な掛け合わせを、たとえば銀行×○○などを見つけられるようにならなくてはいけない。 また内部環境は自分らしい働き方を尊重される時代になる。テレワーク、時差出勤といった決まった時間や場所での働き方が大きく変わっていきます。   未来のチャンスを活かすために、「今からやっておくべきこと」とは? まさに今大きな変化のときですが、今の若者はデジタルネイティブというアドバンテージがある。PC1台でなんでも出来る社会になっているので、気軽に始めることがたくさんある。お金や人脈はなくても、有り余る時間と体力があり、行動を起こすための材料が揃っている。若さは大きな価値であると思います。 だから、自分が興味あることを突き詰めてみる、とにかく行動してみる。1個でいい。本当に1個でいい。なにかを作る過程で、学びがある。目標をもってやり遂げることが大切で、その実績が就活にも必ず活きてきます。   受講した私が感じた素直な意見   新型コロナウイルス感染拡大を契機にあらゆる面でオンライン化が進みました。学校や会社、ライブなどオンラインはゲームの世界だけではなくなったのです。そんな中新しい働き方を実際に行っている企業にお話を伺い、自分たちだったらどんな新しい働き方をするだろうと考えるきっかけになりました。会社で仕事するのが当たり前だったが、在宅ワークする企業が増えている中、いち早く在宅ワークを取り入れ実施している企業のお話を実際に聞けて自分にとって働き方の新しい世界が広がりました。 また授業内で「今やっておくべきこと」で自分の現状についてとても考えさせられました。確かにお金や人脈はない。しかし有り余る時間と体力があり、行動を起こすための材料が揃っている。私自身学内の中では動いている方ではあると思っていたが、実際に授業を受けて私よりも活動を盛んに行っている人を知り、チャンスを掴むために自分からもっと積極的に行動を起こすことが大切だと改めて実感させられました。   本年度から発足した学生広報部では、今後、このように講義のレポートやゼミの取り組み、学生へのインタビューなど様々記事を配信していく予定です。今回、この講義の記事は学生広報部の初公開記事ですが、嘉悦の人気講義であることに加えて、企業の方のお話が生で聞けて、しかも「その企業のインターンシップの参加権を取得できる」という、単位がもらえるだけでないところにも嘉悦らしさを感じたので、記事にしました。   内海先生、最後に教えて下さい!   _AIM0346_275-183   (1)嘉悦大学でこの授業をする意味(意図)とシラバスに書いてあること以外に受講する学生に受け取って欲しいメッセージをずばり教えてください。 マーケティングはあらゆる生活に入り込んでいます。カフェやゲーム機やwebサービスなど、身近すぎて当たり前なサービスにも実は誰かが巧妙に仕掛けた戦略ストーリーが存在し、みんなうっかりハマっているとしたら…。 そのネタばらしを授業で行うのですが、今回はオンラインということもあり、一方的に伝えず学生が考え、その場でフォーム回答という形式を実施しました。やってみるとクイズ番組のように全員即レス!!! で、回答もよく勉強していたり、想像を超えたアイデアに思わず笑ってしまったり、受講者の授業の理解度がすぐに把握できました。   また毎回の授業アンケートで「他の学生の回答が面白い」という声もいただき、オンラインの特性を生かして、どんどん画面共有してみたところ良い刺激になったとの反応。対面授業にない学びもあったかもしれません。これからもどうしたらオンラインで楽しい授業になるかという意見を、教員と学生でがんがん交わしながら、一緒に作っていきたいと思います。気付いたことはどんどん意見してください!   (2)今回、株式会社ニットの秋沢さんに取材した授業の背景は何ですか? 新型コロナウイルス感染拡大を契機に、あらゆる面でオンライン化が進みました。みなさんが社会に旅立つ時には、オンラインを活用したビジネスや働き方はもっと当たり前になっているはずです。その時に出遅れたりせず、むしろみなさんが新しい常識を作る側に立って欲しい、そのような考えでニット社にパネルディスカッションを依頼しました。   同社はコロナ以前からオンラインやリモートなど新しい働き方に着眼し仕組みを提案し続ける企業であり、いま社会で最も必要とされている考え方を持つ企業です。代表の秋沢様には、オンライン化の実態のほか、5年後を予測いただき「学生がいまからやっておくべき事」をメッセージとしていただきました。学生からは、社会を覗くことができたという声もあり、非常にリアリティがあったと思います。また秋沢さんもインターンシップ先に就職した経験から、本学の「発想力のある若者」にお会いいただく機会をいただきましたが、これは学生だけでなく教員も企業も面白いと思って企画しています。   (3)嘉悦大学へ進学するか悩む、高校生へのメッセージをお願いします。 本学では、少人数授業や実務家出身者の教員が多いという特徴があり、実際の社会に近い環境で学ぶことができ、卒業後のイメージがしっかり作られていくと思います。例えば、社会生活では自分の環境を良いものにしていくために自分の意見をしっかり発信することも必要ですが、そのトレーニングは1年生から何度も実施しています(オンラインであっても)。 また企業や地域との連携も多く仕事のやり方も覚えます。就活やインターンシップに参加した学生からもプレゼンやグループワークなど授業でやっていたので乗り切れた! という声もありました。卒業後をしっかり考え、ぜひ嘉悦大学を検討してみてください。  

文責:学生広報部 松本菜々(嘉悦大学 ビジネス創造学部3年)

 
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