学生広報部レポート/学内アルバイト取材番外編 NTTe-City Laboに行ってみた!

皆さん、こんにちは!学生広報部3年の影山です。今回は2024年春に行われたIMC(情報メディアセンター)スタッフの企業見学に参加させていただいたので、その様子をお伝えします!
嘉悦大学では、ICT関連企業への見学を毎年開催しており、今年は「NTT e-city Labo」に見学に行きました(コロナ禍中は開催されませんでした)。

なぜこの施設が選ばれたのかというと、2つ理由があります。
1つ目は最近出来た施設であるということ。そして2つ目は昔から嘉悦大学とNTT様と関係があり、この施設を見学してOKとお誘いを受けたからだそうです。
普段NTTと聞くと通信事業を思い浮かべると思いますが、この施設では農業や冷蔵庫、スマートキャンピングトレーラーなど、私たちが思い浮かべるNTTとは少し異なるジャンルの研究を行っていました!               

これらの技術の背景としては、地域の魅力×みんなの思い×ICT=循環型のミライを実現するためだそうです。

今回の記事では、私が興味を持ち面白いなと感じた施設を中心に見学の様子を前後半の記事に分けて紹介しようと思います! それでは行ってみましょう!

NTT e-city laboの正門前に集合

今回の参加者は
「ICT×企業・地域等と連携し事業の提案・解決を実践」をテーマに研究をする岡本ゼミ
「ICTスキルを習得し実践することで養う社会人基礎力」をテーマに研究をする辰巳ゼミ
「人工知能技術とシミュレーション技術による将来予測」をテーマに研究をする滑川ゼミ
そして、IMCスタッフの方々で計25名ほどが参加しました。
朝10時に集合にも関わらず元気いっぱいです!
30分前から集合していたメンバーもいたようで、皆さんこの日を楽しみにしていたようです!

それでは、中に入ってみましょう!

中に入ると並木通りがあり、都会とは思えないほどの広い敷地が広がっていました!
3分ほど歩くと事前説明の会場に到着しました!

ここではこれから見学する場所の概要を説明していただきました。
また、写真や動画の撮影も可能とのことで今回の記事ではどんどん載せていきます!
それでは、実際に印象に残った設備を紹介していきます!

1.生ゴミや食べ残しを再生可能エネルギーに!?「超小型バイオガスプラント」

こちらはズバリ食べ残しを燃料にして電気を発電できる機械です!

この機械が開発された背景については、食品廃棄物を発酵させてエネルギーにする活動が注目を浴びているものの、従来のものでは大型で都市部に配置できないという課題があったそうです。そこでNTT東日本とビオストックが、IoTを活用した超小型コンテナ型の装置を開発し、社員食堂の食品廃棄物をリサイクルして再生エネルギーと肥料を回収するために設置したようです。

発電量が年間9.6万ワット発電となっており、25世帯分の電力を賄えるようです。
でもこういう機械って音や臭いがすごいんじゃないの?と思った方もいると思いますが、実際には機械に近づくとわずかに臭いがするだけで、音に限っては無音に近い状態でした。しかし、まだ値段は諸々合わせて2億円ほどかかるらしいです。

2.その性能は世界最高レベル!?成田空港を駆ける「自動運転バス」

次は自動運転バスです。

こちらが開発された背景については、ドライバー不足の解消、離島や山間部などでの公共交通機関の維持、都市近郊の団地や再開発エリアなどの交通手段の確保を目指すためと担当者の方が仰っていました。
既に運用が開始されているそうで、成田空港の第一ターミナルと第二ターミナル間を走っているそうです。

また、皆さんが気になるであろう自動運転の仕組みについては、事前に走行する地図データをダウンロードしておき、走行中はバス上部に付けられたカメラとiPhoneにも搭載されているLiDARスキャナー(光を使い距離を測定する装置)を用いて自動運転を行っているそうです。 さらに、性能においては現状法律で解禁されている最高ランクの自動運転レベル4という非常に高い性能を持っているそうです! 

3.ワンルームより広い!プロジェクターからキッチン、浴槽まで完備した巨大スマートキャンピングトレーラー

自動運転バスの展示場から少し歩くと、そこには全長10mはあろうかと思われるキャンピングトレーラーがありました!近くで見るとなかなかの迫力です。
こちらの開発背景としては、キャンプ場周辺地域への誘客・消費促進に繋がる取り組みに用いたり、災害時の応急拠点としても活躍できるように開発されたそうです。

中には浴槽やトイレ、キッチン、テレビ、プロジェクター、エアコンといった普通の家にあるものであればなんでもあります。それもキャンピングトレーラーだから狭いというわけではなく、普通の家と見比べても遜色ないほどの豪華設備でした。

いっぱい写真を撮ってきたのでぜひ見ていってください!

また、こちらのトレーラーは災害用にも活用されており、実際に能登地震が起こった際の仮住居としても、現在活用されているそうです。
皆さんが気になるお値段については外側が1000万円、内装が800万円。移動できるワンルームマンションを買うと考えれば、お安いですね!
大きめのキャンプ場であれば、キャンピングトレーラーを持ち込める場所もあるようなので、週末に家族とキャンピングトレーラーを率いて、旅行に行ってみたいものです。

4.店内にレジはなし。スマホだけでお会計が完結する次世代ストア「スマートストア」

こちらは無人ストアとなっており、入口にあるゲートに事前に登録した自分のスマホのQRコードを読み取ることで、入場することが出来ます。
人手不足で悩む地域や社内売店などの省人効率化に貢献するため開発されたそうです。
ここで疑問に思った方がいらっしゃるのではないでしょうか?
お会計はどうやってやるの?と。

それはNTTの技術を駆使したシステムで行います。店内の天井に設置された多数のカメラと、商品を吊るしているフックに取り付けられた秤を利用します。お客様が商品を手に取ると、その秤の重量が変化し、商品が選ばれたことが検知されます。続いてカメラがその行動を捉えてどのお客様がどの商品を取ったかを特定します。
そして、そのままお店を出ればその人のカードや口座から引き落としがされます。

QRコードで入場している場面↓

5.農業から建築、災害救助までなんでもおまかせあれ!片手で持てる大型ドローン!

皆さん、ドローンはご存じですか?最近は撮影以外でもドローンが大活躍しているのです!
開発された背景として、農薬散布やカメラと組み合わせた点検・測量など、地域が抱える課題に対応するためとされています。

今回見せていただいたドローンはNTT e-Drone Technologyという会社が開発した国産のドローンです。主に農薬を撒いたりする際に使われるそうです。最大の特徴としては、なんと片手で持てるということです。農業を行うシニア世代の方であっても、気軽に扱えるように設計を行ったようです。

この国産ドローンの気になるお値段は“250万円”だそうですが、実際には国産は国からも補助金が出て半分の125万円程度で購入可能とのことです。

また、下の2台のドローンが災害支援や橋の点検などが行えるドローンです。例えば、白いドローンは災害地の上空を飛び、映像を適切な場所に送ります。また、青いドローンは橋の柱まで飛んでいき、人間が見にくい柱の亀裂などを素早く発見することが出来るようです。

これらのドローンですが、お値段はおよそ40万円となっています。

この場で様々なドローンを見させて頂きましたが、用途によってここまでドローンの形が変わるのかと驚きました。農薬散布の大型ドローンから、建設物の点検のための小型ドローンまで様々な形があり、家に帰ってからもドローンについて調べていたら結構詳しくなってしまいました(笑)

6.空中にディスプレイを投影し、操作できるディスプレイ「フローティング ギガ ビューワー」

最後は、空中にディスプレイを投影する技術をご紹介します!

こちらは、私がNTTの見学をした中で一番驚きました。

一見するとなんの変哲もない、モニターのついている台ですが、正面に立って近づくとディスプレイが浮き上がって見えてきます!
こちらの開発背景としては、デジタルの活用を通じて、地域と地域、日本と世界を「つなぐ」ことで、地方創生をするからとのことでした。
さらにこの技術のすごいところは、画面が浮き出るのと同時に空中で画面にタッチすることが可能であるという点です。スマートフォンのように拡大したり、縮小したりすることが出来ます。

実際に正面に立った時に見えるディスプレイを撮影してみました!

恐る恐る操作するIMC学生スタッフの写真

実際に現場ではこの技術を使い、美術作品を閲覧したり、目の前にあるテレビを操作することが出来ました!

お値段は未定とのことです。

今回の記事はここまでです。正直まだまだ色々な施設を紹介したいので、後半の記事も執筆予定です。
後半でも面白い施設を複数掲載させていただきますので、是非、御覧ください!

文責:学生広報部 影山愛斗(経営経済学部3年) 

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