学生広報部レポート/税について学ぶ!確定申告講座

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税について学ぶ!確定申告講座

嘉悦大学には図書館で貸出、返却や図書館の利用者のニーズに応えるLiss、パソコンに対する相談を受け付けたり、修理の申請の手伝いをしたりするヘルプデスク、そして学内の出来事を記事にする学生広報部など様々な学内アルバイトがあります。
2月21日に対面とZoomにて学内アルバイトをしている学生向けに確定申告講座が行われ、学生広報部3年の小林も参加してきました。

イベントの概要

今回の確定申告講座は2部構成で行われました。第1部では国税庁から出向で嘉悦大学に来ている田村先生から「税のこと、20分でざっくり理解してみよう」の講演、第2部では学生が講師となり、確定申告の方法について説明しました。

イベントに参加してみて

第1部の田村先生の講演では、主に5つのことを学びました。

1つ目は、課税方法には分離課税※1と総合課税※2があること。

2つ目は、所得税の課税は超過累進課税が適用されていて段階的に税率が上がっていき、所得が大きくなればなるほど課税され税金が多くなり、最高税率が45%になること。そしてそのすべてに高い税率が掛けられるのではなく、段階的に上がっていくこと。

3つ目は、「1億円の壁」と言われている問題。株式の配当では分離課税で所得税は一律15%が適用されるため、高所得者は株式を買い、配当を得ることで資産を増やし、課税額を減らそうとしている動きがあり、現在是正のための動きがあること。

4つ目は最近防衛費を増やすために法人税の増税が検討されているとニュースで流れていましたが、そのほかにもたばこ税を増税する案などが出ていること。

5つ目は、確定申告の方法には税務署あてに紙の書類を作成し、郵送または、自分で税務署までもっていき申告する方法とマイナンバーカードを使い、スマートフォンやパソコンで申告する「e-Tax」の2種類の方法があること。

これらのことから課税方法にはいろいろあり、個人の所得に応じて課税金額を決めていることが分かりました。どのように課税額が決められているかを理解することで今後の学内アルバイトはもちろん、社会人になった後も納税の際に役に立つと感じました。

第2部では実際に確定申告の方法について学びました。学生が講師となることで、確定申告をやり慣れていない人でも分かりやすい説明で進めていくことが出来ました。また説明のスピードも学生に合わせてゆっくりとしてくれたのでしっかり理解することが出来ました。講座に参加する前、確定申告は様々な書類を用意しなければならず、面倒で申告の方法も難しいものだと思っていました。しかし確定申告講座に参加してみて、申告書類の作成ははそれほど難しいものではなかったので、一度やり方を覚えてしまえばとても簡単に申告できると感じました。

※1 総合課税 種類の異なる所得を合計して課税額を計算する方法
※2 分離課税 他の所得と合算せずに個別で課税額を計算する方法

終わりに

今回確定申告講座に参加してみて、確定申告に対するイメージが変わりました。「経営経済」の嘉悦ならではの今回の講座。
今回参加されなかった学内アルバイトをしている皆さんも来年は是非参加してみてください。

文責:学生広報部 経営経済学部3年 小林 奈菜

※本講座は、個別の相談や書類作成が目的ではなく、税への理解や関心を深めるための学びの場として開催しております。
※書類の作成についても、最終的には税務署や税理士に相談するなど、自己責任となっています。

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