学生広報部レポート/嘉悦大学の海外短期研修制度って?(フィリピン・セブ島編)後編

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嘉悦大学の海外短期研修制度って?(フィリピン・セブ島編)後編
英語を海外で学ぶ機会!短期研修制度について

前編、中編とお伝えしてきた、嘉悦大学の短期留学「フィリピン短期研修」。そこで経験したこと、感じたことを対談形式で、学生広報部1年の大内が一気にお伝えしている本企画ですが、前編では短期研修の2日目までを、そして前回の中編ではフィリピンに到着してからの3日目〜8日目を振り返りました。今回は、いよいよ最後のレポートです。

前編はこちらから
中編はこちらから

対談者紹介

嘉悦大学1年生 大内陸渡
好きなこと 旅

嘉悦大学3年生 佐々木陸羽
好きなこと 海外ドラマを見ること

ビジネスフェアに向けて動き出したみんな(9日目)

大内:9日目からはいよいよ「フィリピン短期研修」の最後を締めくくる、ビジネスフェアの準備をしましたね。モールでの出店に向けてA、B、C、それぞれのチームで何を売るのか決めていったんですよね。

佐々木:僕のいたBチームは、チョコトリュフ、カラマンシージュース、ブコジュースを売ることに決まりました。※1

大内:僕たちCチームは、たこ焼きとチョコバナナ、マンゴータピオカ、マンチキンというフィリピンのお菓子を売りました。※2
たこ焼きには日本のマヨネーズやソースが欠かせないけれど、フィリピンで手に入れるとなると限られますし、もちろん輸入品だから高くなるんですよね。それでも現地の方とスーパーを回って、現地コーディネーターで嘉悦卒業生の土屋さんがたこ焼き器などを調達してくださったり、僕たちがたこ焼きの作り方を見せて、チームの現地の学生が、マネしたりして、楽しく準備をすることができました。

佐々木:結構トラブルもあったよね。材料が足りなかったり、味や食感がよくなくて試行錯誤したり。

大内:でも英語で話し合って、「できない。じゃあどうすればいいのか。何でできないのか」を考えて、夜遅くまでみんなで協力したよね。

佐々木:スマホを使わないというルールの中で日本の音楽をかけたり楽しく会話をしながら、飾りつけとかも自分たちで全部準備したね。

※1 カラマンシー:すだちとシークワーサーに似た果物。フィリピンレモン。
ブコ:フィリピン語でココナッツの意味。
※2 マンチキン:クッキーボール。中にマシュマロを詰めて砕いたクッキーやココナッツをまぶしたお菓子。

集大成となる最終日のビジネスフェア当日!(11日目)

佐々木:そして迎えた最終日は、ビジネスフェアの会場であるモールに行って、販売へ向けて準備をしました。オープン後は現地の学生が友達や親戚も呼んでくれたりしたね。

大内:売ったお金は、訪問した児童養護施設への支援になるということで、みんな頑張っていました。ボランティアっていうと買ってくださる方が多かったですね。

佐々木:助け合いの文化なんだろうね。でも結果としては、Bチームはうまくいかなかったんだよね。大内君のチームはうまくいった?

大内:Cチームはチョコバナナだけ余ってしまいましたが他の商品は完売で、僕たちのチームが一番売れました! 素直に嬉しかったですし、感極まりましたね。

佐々木: 僕たちのチームは、ブコジュースは完売したんだけど、チョコトリュフは余っちゃったな。僕たちの売れなかった原因は、手作り感満載で見栄えが悪かったところだと思う(苦笑)。あとはマクドナルドとジョリビーの隣で売るのは大変だったね(笑)。※3

※3 ジョリビー:フィリピンの人気ファストフード店。

最後にみんなで楽しんだセレブレーションパーティー!

佐々木:ビジネスフェアが終わった後は、現地コーディネーターの土屋さんの会社の7周年セレブレーションパーティーに招待していただいたね。黒と金のドレスコードでおしゃれして参加しました。嘉悦生の参加者の中には、ギターで弾き語りをしたり、音楽に合わせてダンスしたりする人もいました。僕もカタコトだったけど、英語でスピーチをしました。現地の方もお芝居をやってくれたり、最後だからみんなで記念撮影をしたり、手紙や写真の交換をしたね。

大内:土屋さんの会社の方もすごく歓迎してくれて、嬉しかったですね。最終日だったので、寂しくて帰りたくないなっていう気持ちの中で、パーティーを楽しむことができました。

佐々木:パーティーを終えてホテルに戻ると、最後のヒアリング※4を行ったね。最終日ということもあって、嘉悦生だけでなく現地の学生やメンター※5の先生も参加してくれました。向こうにも通じるように英語で話したり、現地の学生から一言もらったりしたね。僕たちBチームの先生は、「みんなに会えてすごく楽しかったし、やっていてよかった」って泣きながら言っていて、僕もそれに感極まって、ボロボロ泣いちゃった。

※4 ヒアリング:その日1日で気づいたことや感じたことをみんなで共有すること。
※5 メンター:今回のフィリピン研修で引率を行ってくれたフィリピン人の英語教師。

大内:僕たちCチームは英語が一番苦手なグループでした。Cチームの先生は、「このチームは一番不安の多いチームだと思っていたけれど、関わっていく中ですごく人の良さがわかって、最後は本当に良かった」と言って泣いてくださっていて、僕も自然と涙がこぼれました。ずっとここにいたいなって思ったし、お別れすることへの寂しい気持ちがあった中での最後のヒアリングでした。

佐々木:現地の学生は、「言語の壁があったけど、僕たちは仲良くやれた」と言ってくれて。握手したり抱き合ったりして別れを惜しみながら時間を過ごしました。

大内:ヒアリングの最後に一人ひとりへ写真と各チームの学生と先生から英語で書かれた手紙をいただきました。手紙は日本へ向かう飛行機の中で読んでまた涙が出ました。
いよいよ日本に着くという時に、機内の放送が日本語になったんですよ。「うわ日本語だ!日本に帰ってきたんだな」と実感しました。名残惜しさと日本に帰ってきたことへの安心感がありましたね。

フィリピン短期研修に参加して新たに気付いたこと

大内:辛いことや疲れることがあっても、「現地の子たちも頑張っている!」と思えたり、その子たちと連絡を取り合っていると寂しい気持ちだけではなくて、心強くなったなと思えました。

佐々木:僕も世界が広がったというか、自分に自信がついた。人に話しかけるのが、苦ではなくなったと思う。

大内:はい。研修に参加して本当に良かったと思えました。何か失敗しても世界は広いぞって考えられる。すごく視野が広がりましたね。今までは失敗すると視野が狭くなってたんですけど、考え方が広がってポジティブになりましたね。

佐々木:僕は、やっぱりコミュニケーション能力かな。日本では、話しかけるタイミングを見計らったり、コミュニケーションをとることを避けていたけど、フィリピンへ行ってみたら、間違っていても受け入れてくれて、本当に心から通じ合えるというか。会話することにビビっていた自分が馬鹿らしく思えた。嫌われたくないという気持ちがあったけど、この短期研修に参加して、極端に周りの目を気にすることがなくなって、人と仲良くしたいと思えるようになった。それがフィリピンでの11日間で成長できたことかな。

大内:現地で研修が終わるのではなくて、日本に帰ってからも経験とか考え方にプラスになったということが僕の中で一番大事なことだったと思います。
今、海外研修への参加などを考えていない人に伝えたいのは、費用のかかるものですが、それ以上の価値があるし、本当にいい経験になるということです。考え方も変わるし、自分にとってプラスになりました。

佐々木:そうだよね。このような機会を逃すのは本当にもったいない。僕もちょっとした興味からフィリピン短期研修に参加したけど、本当にお金以上に学べることがたくさんあったし、期待していた以上の学びがありました。少しでも興味があったり、迷っている人は、心から参加することをおすすめします。そこで学んだものが日本でも役立つから、ぜひ参加してほしい。

今回の経験から今後に生かすこと

大内:今回初めて海外に行って、思っていた以上の経験と知識が増えて、すごく自分の経験値が上がったなと思えたので、今後は興味があることに取り組んでみたいと思います。失敗しても、チャレンジしたことが経験になると思うから。

佐々木:僕は、行く前は、参加を決めてからも初めての海外という不安で直前まで行きたくないと思っていました。もしその時にやめていたらこんなに自信もついていなかったと思います。怖がらずにやってみると色々なことが学べるし、苦手なことを克服できるチャンスにもなるとこの短期研修で学べたので、興味を持ったことは積極的にやってみようと思います。

おわりに

今回の短期研修を経験し、日本では体験できない経験を積むことができました。やりたいことや興味があることは、まずやってみることが大切なんだなと感じるきっかけにもなりました。ぜひ短期研修に参加してこのような経験を在学生のみなさん、そして受験を検討されている高校生のみなさんにも体験してほしいと思います。

最後に今回のフィリピン短期研修担当教員である和泉先生よりコメントをいただきました。

「参加学生の皆さんに、単位とともに学生時代の得がたい体験を与えられたことをうれしく思っています。英語体験・社会体験・自然体験を標榜する研修内容のどれか、あるいはすべてが血や肉となります。異文化交流を自分のステップとして、さらなる成長を期待したいと考えています」

実りある研修、ありがとうございました。そして、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

文責:学生広報部 大内陸渡(嘉悦大学経営経済学部1年)

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