学生広報部レポート/海外大学院へ進学した卒業生に聞く、嘉悦大学の魅力!中編~嘉悦から海外へ!ビジネスの道を究めるべくオーストラリアの名門大学院に進学した卒業生へ突撃インタビュー~

学生広報部レポート/
海外大学院へ進学した卒業生に聞く、嘉悦大学の魅力!中編
~嘉悦から海外へ!ビジネスの道を究めるべくオーストラリアの名門大学院に進学した卒業生へ突撃インタビュー~

皆さんこんにちは。学生広報部1年の横山です。今回は、2022年3月を以て嘉悦大学を卒業し、オーストラリアの大学院であるマッコーリー大学院に進学した諸口あやめさんに広報部の和泉と横山がインタビューをしました。
前編では嘉悦大学卒業生として、どのような大学時代を過ごされてきたのか、今後の私たちの学生生活のヒントになるようなことを教えていただきました。
今回の中編では、海外の大学院に進学されたきっかけについて「どうして海外の大学院?」「実際に留学して気づいたことは?」など私たちのたくさんの質問に、快く答えていただきました!

※インタビューは前編・中編・後編に分けてお届けします

インタビュイー・インタビュアー紹介

・インタビュイー

諸口あやめ(もろぐちあやめ)さん
嘉悦大学経営経済学部を2021年度卒業
現在オーストラリアのマッコーリー大学大学院に在学中。
得意なことは料理、趣味は映画鑑賞。

・インタビュアー

横山飛雄(よこやまひゆう)
嘉悦大学経営経済学部1年 学生広報部所属
好きなことはボードゲームをはじめとするゲーム全般、得意なことはフラワーデザイン。

和泉真菜(いずみまな)
嘉悦大学経営経済学部3年 学生広報部所属
趣味はパズルゲーム。得意なことは人の話を聞くこと。

海外の大学院進学について

大学院進学のきっかけ

横山:では現在いらっしゃる大学院のことについて聞いていきたいと思います。大学院進学を考え始めたのはいつ頃からですか。

諸口:きっかけは、ゼミ(研究会)に入った後に大学の先生というのは好きなことをずっと勉強して生きていけるいい仕事だなと思ったことですかね。それでゼミの先生に「私も大学の先生になりたい」と言ったんですけど、ゼミの先生に「普通の人にはできない仕事だから、あまりおすすめはできない」って言われたんです(笑) でも2年生の時に大学の先生というお仕事を知ってから、大学院に進学するということを最初に知りました。そのあと私も3年生の時に就職活動を始めたんですけど、小さいころからの外国に行ってみたい、留学したいという思いが捨てきれなくて、ゼミの先生に今度は「留学したい気持ちを諦めきれなくて、就活に身が入りません」って話したんです。そしたら、「留学したいんだったら今ビジネス系の学部にいるから、ビジネス系の大学院に進学すれば将来の就職にもきっとつながるんじゃないか」とアドバイスをいただきました。そこから色々と調べて、最終的に大学院への留学という道を決めました。

和泉:和泉先生のゼミは経済学系で、経営学系であるビジネスの分野となるとゼミでの分野がちょっと異なると思うのですが、なぜビジネス系の院に進むことになったんでしょうか。

諸口:嘉悦大学経営経済学部を卒業すると授与される学位が「学士(経営経済学)」なので、進学するときに経営学部と経済学部のどちらも視野に入れることができたんです。そして、将来的に私は民間企業に就職したいので、MBA(経営学の修士にあたる資格)を取得したかったんです。でもその入学の条件がほとんどの国の大学で就労経験がないとダメで、学部を卒業したばかりでは入れないのがほとんどだったんですね。なのでMBAに準ずるような課程を持つ院に入りたいと思って、経営学系のビジネスの方に焦点を向けていきました。

和泉:今の大学院はMBAではなくてビジネス系なんですね。

諸口:そうです。マスターオブコマースという課程で、今のマッコーリー大学の中でビジネス系の学部、大学院は国際的にかなり高い評価を受けています。私はその中でも自分の興味に会った課程を選んだ結果が、商学のマスターオブコマースでした。

大学院進学に必要な英語力は嘉悦の授業で身につく!?

横山:海外の大学院に進むために学生時代に頑張ったことはどんな点がありますか。

諸口:実は海外の大学院に進学するのはそんなに大変じゃなくて、学校でいい成績を取っていれば多分入れます。出願の時に必須だったのが学校で出る成績表と、民間で受ける英語のテストの点数、大学の卒業証明書、あとはパスポートでした。それ以外は自分のことをアピールできるものを送る感じだったので、私は卒業論文を一緒に送りました。大学院の場合は、学生時代にどれだけSとAの成績がとれるかが大事だと思います。

和泉:そうなんですか!英語の試験というのは、レベルの高いものだと思うのですが、いかがですか。

諸口:勉強は、嘉悦大学の英語1から英語6※1の授業を取って、あとは普通に単語の勉強をしたぐらいです。英語の試験はIELTS(アイエルツ)※2という試験です。オーストラリアなので、イギリス英語のテストなんですけど、参考書を買って勉強していました。あとは三か月だけオンラインで学外のIELTSの対策の授業を受けました。でも特別、毎日何時間もやっていたことはないですね。
※1 嘉悦大学は英語または中国語が選択必修科目。諸口さん在学時の英語科目は英語1~6が開講され、卒業要件にはどちらかの語学で4科目以上の単位認定が必要。
※2 IELTS(アイエルツ):世界中の幅広い機関で利用されている英語能力試験。テスト結果は1.0から9.0まで0.5刻みでスコアが示される。6.0~6.5は英検準1級~1級レベル。

和泉:IELTSは難しいイメージがあるんですが、合格にはどのくらいのレベルが必要でしたか。

諸口:基本的には6.5が必要です。難しい学校だと、7.0ぐらい必要になると思うんですけど、私が受けた大学院の場合は6.5でした。私も頑張ったんですけど、実際に出願の時までに届いたのが5.5でした。なので今は大学院のマスターの授業は受けてないんです。マスターの授業が始まるのは、2月から※3で、今はイングリッシュランゲージプログラムっていう英語のクラスに入っています。
※3 取材日は2022年11月11日。

私が重要視したのはココ!大学院の選び方

和泉:複数の大学院に出願されたと伺ったんですが、他にはどの大学院に出願されましたか。

諸口:今私が留学しているのが、マッコーリー大学のマスターオブコマース、という商学の修士です。もう一つ出願した大学院がQUT(クイーンズランド工科大学)の、マスターオブビジネスだったと思います。

和泉:その二つを応募した理由を教えていただけますか。

諸口:大学院選びは私の中でいくつか基準があって、まず英語圏の国かどうかが一番重要でした。次に学費ですね。最初は正直、東南アジアの国を一番の目標にしていたんですけど、いろいろ東南アジアの大学院を調べているうちに、英語の要件が高かったり、情報が不透明だったりして諦めたんです。それで次に思いついたのが、オーストラリアだったんですね。調べると時差も少なくて、学費や物価もそんなに高くなくて、何より英語を母国語としている大きな国じゃないですか。それでいて、求められている英語の要件があまり高くなかったので、「ここなら大丈夫かもしれない」という風に思ったんです。オーストラリアの大学院にはG8(グループエイト)というかなりレベルの高い大学院があるんです。ただそこだと学費や卒業できるかが不安だったので、最終的にG8の二番手くらいの大学院を探そうと思って見つけたのが、マッコーリー大学とQUTの二つの大学院でした。二つとも大学院のレベル的には同じくらいなんですけど、マッコーリー大学のすぐ近くには、色んな企業の本社があるんです。学校に通いながらインターンに行きやすいなと思って、マッコーリー大学を第一志望にしました。

大学の学部と大学院の講義は同じ!?

和泉:イングリッシュクラスの授業も大学院のキャンパスで行われているんですか。

諸口:そうです。大学のキャンパスの中に、イングリッシュクラス用のビルがあって、皆そこに集まってやっています。面白いのがマスターもバチェラー(学部)も同じ授業を受けて、テストが違うんです。

和泉:そうなんですね。テストの内容をより深く掘り下げられるとか、そういったところで不安はありますか。

諸口:正直かなり不安ですね。リスニングが苦手なので、今も授業が終わった後に一時間ぐらい先生にたくさん質問しています。私は十月から呼ばれたんですけど、実は英語力が低かった人はもっと前から呼ばれていて、私がそこに合流しているんです。でも喋る能力はどれだけ喋ったかが重要だと思うので、テストの点数は上でも、喋る能力は先に来ていた人たちの方が経験を積んできていて、ほかのイングリッシュクラスの人に比べて喋れない自覚があります。

日本の良さと留学先のモヤモヤ

和泉:大学院を卒業された後は企業に就職されたいとのことですが、具体的に働いてみたい業界や職種というのはありますか。

諸口:もともと嘉悦大学を卒業するときは、留学を選択したのでそれを活かした仕事、具体的には日本の製薬会社に勤めたいと漠然と思っていました。ただ留学する直前はオーストラリアでも働いてみたいという気持ちも大きくなってきていたんですが、今、オーストラリアで一か月暮らすことで日本の良さに改めて気づいてしまって、その気持ちがまた揺らいでいます。なので今は、日本の企業に勤めたいと思っていますね。

和泉:日本のどんな良さに気づかれたんでしょうか。

諸口:何よりも統率がとれているところですかね。日本は、日本人が多い国なので何もかもが日本人にとって心地良いように作られていると思うんです。だけどオーストラリアは国民の三割が移民なので、誰にとってもちょっと不便だなって思うことが多いんですよね。夜一人で歩くのにも気をつけなきゃいけないし、それに色んな人が住んでいるっていうのもあって、周りの人も私自身も全方面に配慮しなきゃいけないんですよ。だけどアジアはちょっとヘイトされていて、なんとなく生きづらさを感じます。レストランでセットのメニューを頼んだ時、一個だけ出てこないとかは普通にあるんですよ。それは私たちがアジア人だからなのか、それともオーストラリアの人がルーズだからなのかはわからないですけど、そういうのがモヤモヤすることはちょっとありますね。日本ってすごくいい国だし、いい環境だったんだなって気づきました(笑)。

後編を前のちょっと一息…

今回の中編では、オーストラリアのマッコーリー大学大学院に進学された諸口あやめさんに、海外大学院進学のきっかけや進学後の気づきについて伺いました!
諸口さんのお話から、大学院に進学するためにはまず大学の勉強を頑張ること、そして日本とオーストラリアの文化や習慣の違いを知ることができました。また、私も所属する嘉悦大学経営経済学部は経営学も経済学も学べるため、大学院進学の選択肢の幅が少し広がるというのは目から鱗でした。
次回後編では、留学を考える学生必見の留学前にやっておくべきポイントや、在校生・高校生へのメッセージを語っていただきました!
どうぞお楽しみに!

文責:学生広報部 経営経済学部1年 横山飛雄 / 経営経済学部3年 和泉真菜

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