ノートテイク講習会を実施しました

3月29日(火)、情報メディアセンターの学生スタッフに向けた「ノートテイク講習会」を実施しました。

本学では、誰もが平等に授業を受けられるために、聴覚障がいを持つ学生に情報保障を行っています。
講義の受講においては、音声を文字化するソフトウェア「UDトーク(音声認識ソフトウェア)」を使用し、テキスト変換された内容と誤字脱字をチェックし、正しい言葉にタイピングし直す「ノートテイカー」を配置しています。オンデマンド授業の動画資料は音声をテキスト化する文字起こしを行います。これらを担っているのが情報メディアセンターで働く(※)「S-CAT」の学生たちです。
ノートテイカーに対しては「ノートテイク講習会」を定期的に実施し、知識とスキルを担保しています。

今回の講習会では、はじめに情報メディアセンター長・岡本潤教授が教室の音響設備や機器の準備や設定、ノートテイク業務の流れや留意すべき点等について講義を行いました。その後、新人学生スタッフは機器の設置方法や設定について実際に先輩学生スタッフから教えを受けました。

(※)嘉悦大学にはキャリア支援の一環で「働ける大学」として学生が学内の様々な業務にアルバイトとして参加できる制度があります。「S-CAT」は聴覚に障がいをもった学生の授業サポートとして、パソコンノートテイクや、動画の文字起こし等の役割を担っています。 https://www.kaetsu.ac.jp/for-student/hrc/about-hrc

講習会終了後、S-CATリーダーの三條義輝さん(経営経済学部3年)にお話しを伺いました。

─講習会を終えて
昨年は機器の配線を覚えるので精いっぱいでしたが、今年は業務がわかった上で後輩に教える立場になったので、1年間の自分自身の成長を感じました。

─S-CATをやろうと思ったきっかけは?
キャリア教育の土橋先生からいただいたメールでS-CATという仕事の存在を知りました。障がいを持つ学生の力になってあげたいということと、ガクチカ(学生時代力を入れて頑張ったこと)を作りたい、ということがやってみようと思ったきっかけです。

─業務で工夫していることは?
文字起こしをする際には、先生の言葉そのままではなく、わかりやすく文章を変える工夫をしています。
また文字起こしの経験を通じて「自分も気づかないうちにわかりづらい話し方をしていないか」ということに気づけました。

─この仕事のやりがいは?
聴覚障がいを持った学生の皆さんは、授業に対してのやる気があり、発言も多く積極的です。そんな姿に自分も触発されています。
ノートテイカーは簡単な仕事ではありません。ですが、自分の作業を待ってくれている人がいること、感謝してくれる存在があること、誰かに必要とされていることがやりがいになっています。

 

<昨年度の講習会の様子>

2021年度春学期

2021年度秋学期

2021年度秋学期はコロナ禍の環境に配慮し、Zoomによるオンラインで講習会を実施しました。岡本教授による講義後、ブレイクアウトルームに分かれ、UDトーク操作に慣れていない下級生を上級生がサポートする時間を設けました。

 

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