学生広報部レポート/卒業生への学生突撃インタビュー2 中国大学トップ10の武漢大学に編入!嘉悦卒業生のコロナ禍オンライン留学の学位修得までの道! 武漢大学編入学編

学生広報部レポート/卒業生への学生突撃インタビュー2
中国大学トップ10の武漢大学に編入!嘉悦卒業生のコロナ禍オンライン留学の学位修得までの道!

〜武漢大学編入学編〜

前回は嘉悦大学卒業生の行橋さんに嘉悦大学在学中の長期留学と早期卒業制度のお話を、同じく早期卒業&武漢大学編入を目指す私、和泉が伺いました。今回は後編ということでコロナ禍中に武漢大学へ編入された行橋さんに、武漢大学の様子とオンライン留学について聞いていきます!

前編はこちらから!
https://www.kaetsu.ac.jp/news21-11-17-01.html

<自己紹介>

〈武漢大学に編入した嘉悦卒業生〉
行橋  茄生悟 (ゆきはし かいご)さん

嘉悦大学 経営経済学部 2018年度卒業
武漢大学 国際教育学院 2019年度編入学

〈インタビュアー〉
和泉 真菜 (いずみ まな)

嘉悦大学 経営経済学部 2年 学生広報部所属
早期卒業&武漢大学編入を目指して今学期は中国武漢大学長期留学プログラムに参加中。

桜が咲くバス移動必須の武漢大学のキャンパス

和泉: 現在私は中国武漢大学長期留学プログラムに日本からオンラインで参加しています。行橋さんが在学中に参加された長期留学プログラムと同じものですが、中国に行って武漢大学のキャンパスで学ぶことができなくて残念です。行橋さんも武漢大学編入後オンライン授業になっていますが、嘉悦大学在学中に武漢大学のキャンパスに行かれた時の話をぜひ聞かせてください!

行橋: まず武漢大学のキャンパスはとても広いので構内にバスが走っています。正門を入ったらもうバスで自分が住んでいる留学生宿舎まで行きます。歩いたら多分30分弱くらいかかります。授業を受けに建物を移動するときもバスを使うことが多いです。

和泉: 本当に大きいキャンパスですね!ちなみに武漢大学のキャンパスで何か課外活動などはされましたか?

行橋: 日本人交流会という、中国語を勉強したい日本人と日本語を勉強したい中国人が交流する団体がありまして、それに参加していました。中国人は武漢大学の日本語学科の学生が多かったです。武漢大学は桜が咲くので見頃を迎えるとみんなで花見をしたりしました。

武漢大学のオンライン授業

和泉: ではオンライン授業についても教えてください。編入後の授業では何を学んでいますか?

行橋: 中国語の授業を中心に、文学も学んでいます。中国の現代文学や古代文学です。

和泉: 難しいですか?

行橋: かなり難しいです。あとは卒業のために選択科目も取る必要があって、その中には経済系の科目や漢字の歴史の授業、政治の科目などもあります。

和泉: そうなのですね。嘉悦大学での学びが活きた授業はありましたか?

行橋: 貿易の授業を取ったことがあるんですけど、嘉悦で学んだ経済用語が出てきたこともあって理解しやすく、とてもためになりました。

和泉: 参考になります。ちなみに、同じ学年に行橋さん以外の日本人学生はいましたか?

行橋: 自分の学年に日本人は僕だけでしたね。やっぱり嘉悦大学在学中の長期留学の時のように様々な国の人がいました。国籍で分けられているのだと思うのですが、A組はアフリカ系の人が多くて、B組は東南アジアの人が多くて、という感じで僕のクラスは9割が韓国人でした。

オンライン授業のツール

和泉: 嘉悦大学のオンライン授業はZoomを使うことが多いですが、武漢大学のオンライン授業ではZoomは使われていないそうですね。何を使っていますか?中国ではGoogleなどの日本や世界でも多く使われているツールが使えない話をよく聞くので気になります。

行橋: 武漢大学ではTencentまたは腾讯课堂(teng xun ke tang)と呼ばれている中国版Zoomを使っていました。もちろんGoogleも使わないので、提出物などは先生のWeChat(中国版LINE)に送ったりします。

嘉悦卒業から武漢編入まで

和泉: 次は嘉悦大学卒業から武漢大学編入までの流れを聞きたいです。

行橋: まず武漢大学は9月に入学式があります。嘉悦大学を3月で卒業したあとは正式な本科生(学部生)ではなくて、9月までは2年生秋学期の長期留学と同じようなクラスで中国語を勉強することになります。すぐに編入できないのは毎年時期が変わる旧正月によって授業の終了日も開始日も1ヶ月から1ヶ月半ほどずれてしまうからです。

学部生の年間スケジュール

和泉: 本科生(学部生)のスケジュールはいかがですか?

行橋: 本科生は卒業要件の単位数が多くて、3年次編入だと卒業までに88単位取らなければいけないんです。3年生の1学期2学期は30単位ずつくらい履修する感じになるので結構ハードでした(笑)4年生になると少し落ち着くんですけど。
※嘉悦大学の1学期当たりの単位上限は24単位。

和泉: 長期休暇などのお休みはいつありますか?

行橋: 長期休暇はだいたい7月終わりくらいから9月の上旬まであります。中国の大学は9月入学なので、この休暇は学期の間の休みというよりは日本でいう春休みのような学年間の休みです。武漢大学は1~3年生までは3学期制で、1~2学期は17週ずつ、3学期は4週だけあります。4年生は卒論の提出や卒業で3学期はありません。

日本とは違う中国の大学卒業の仕組み

和泉: では今、行橋さんは卒論を書かれているところですか?※取材当時

行橋: 卒論はもう合格しています。今は学位の審査を待っています。日本の大学は単位を取り切ったら学位証明書という形で卒業証書をもらえると思うのですが、中国の大学の場合は卒業証書と学位証明書が別になっています。ですから単位を取り切っても成績が悪いと学位証明書がもらえずに卒業する人もいます。その辺が色々厳しいんです。

和泉: 成績もしっかり取っていくことが必要なのですね!私はまだまだ中国語を勉強中なので、まず卒論を中国語で書くこと自体にとても尊敬します…。

行橋: 卒論は手直しも多かったので大変でした。でも卒論指導の先生方に添削していただけるので大丈夫だと思います。学生3人に先生1人がついて指導します。論文は結構手厚く面倒を見ていただけたと思います。ゼミはないので嘉悦大学のアドバイザのような存在はいませんが、1クラス約40人を持つ、小中高のような感じで担任の先生はいらっしゃいます。

※嘉悦大学の研究会(ゼミナール)ではアドバイザと呼ばれる担当教員が学生をサポートします。

武漢大学卒業に向けて気をつけること

和泉: 私も行橋さんと同じように武漢大学卒業を目指しています。それに向けて気をつけるべきポイントはありますか?

行橋: 武漢大学を卒業するにはHSK5級の証明が必要だったんですけど、自分は証明書を提出するのに時間がかかって卒業審査の順番が遅くなってしまったので、書類手続きをスムーズに進めるためにHSKなどの証明書類は大事に保管して提出を求められたらすぐ出せるようにしておくといいと思います。

※HSK(汉语水平考试)は中国政府認定の世界的な中国語能力試験で、1~6級があり、6級が最も難しいレベルに設定されている。

オンラインではできなかったこと、中国でしたかったこと

和泉: 2年次の長期留学は現地で過ごされましたが、編入後の2年間オンライン留学になってしまって心残りはありますか?

行橋: 中国には日本の新幹線のような高速鉄道があるんですが、1回も乗ったことがなくて本科生になったら乗ってみようと思っていたのですが機会を逃してしまいました。乗りたいと思ったときに乗っておけばよかったです。

和泉: 在学中の長期留学時には観光できましたか?

行橋: 湖北省博物館という博物館に行きました。武漢は湖北省にあって、湖北省博物館は武漢大学から車で10分くらいのところにあります。あとは同じく車で10分くらいの漢街(han jie)というショッピングセンター街によく行ってぶらぶらしていました。

コロナ禍のオンライン留学を経て…

和泉: この2年間の武漢大学のオンライン留学はいかがでしたか?

行橋: かなりやり切った感はあります。課題が日本の大学とは比べ物にならないほど多いので、こなしていくことが大変でした。

和泉: 私はこのコロナ禍の嘉悦大学のオンライン授業では定期考査がない分、課題が多かった印象なのですが、それ以上の量を覚悟しておきたいと思います(笑)

 

卒業後の進路

和泉: 武漢大学卒業後はどんな進路を考えていますか?

行橋: 武漢大学の卒業後は日本での就職を考えています。最初はこの留学を経て、留学生を支援するような業界へ就職をしたいと思ったのですが、新型コロナウイルスの影響で需要が減ってしまっているので、中国と貿易の取引のある会社への就職を考えています。

嘉悦大学の学生に一言!

行橋: いろんなことに挑戦してみると、視野が広がってきて、いろんな発見があるので、たくさん挑戦してみるといいと思います。

このインタビュー後に行橋さんは学位の審査に通り、武漢大学国際教育学院を無事卒業されました!
おめでとうございます!今後のご活躍を期待しております!

最後に

今回は、嘉悦大学卒業後の道の一つである武漢大学編入と卒業を実現された卒業生、行橋さんにお話を伺いました。まずお話を聞き終えて、今までぼんやりとしていた目標への道のりがはっきりしたことで私はやる気がみなぎっています。同時に、大変さもはっきりとわかったことで最後までやり遂げることができるか不安も感じています。

でも私は不安を行動で打ち消していくスタイルなので、私も行橋さんの背中を追うべく、まずは現在参加している武漢大学長期留学を頑張っていきます!インタビュアーとしてだけではなく、体験した目線からもいずれ皆さまにお伝えしていきたいと思いますのでお楽しみに。

また嘉悦大学学生広報部は、今後も嘉悦大学の個性豊かな卒業生の皆様にお話を聞き、頑張る在学生や嘉悦大学の入学を考える高校生の励みになるような記事を書いていきます。ぜひご期待ください。

文責:学生広報部 和泉 真菜(嘉悦大学 経営経済学部2年)

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