学生広報部レポート/3大学合同インターゼミナール?!~SDGs×Z世代~

学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から12
3大学合同インターゼミナール?!

~SDGs×Z世代~

皆さん初めまして! 夏から嘉悦大学 学生広報部の一員となりました経営経済学部2年の上原綾乃です。これから皆さんに、え! ナニコレ! と興味を持ってもらえる読みやすい記事を発信していけるように頑張ります。よろしくお願いします!

どんな活動?

今回は、夏休み期間中の9月11日に行われた“SDGsに対してZ世代の私たちができること”をテーマとしたインターゼミナールを紹介します。
参加校は、新潟国際情報大学、名古屋外国語大学、嘉悦大学の3校で、合計36名の学生が参加しました。
その中で、今回のテーマである“SDGsに対してZ世代の私たちができること”について、初対面の学生で構成される9つのグループが、2時間で議論 やプレゼンテーション資料の作成を行いました。最後には発表をして各グループの意見を共有しました。

そもそもSDGs、Z世代って何?

インターゼミナールの内容に入る前に、前提の予備知識としてSDGs、Z世代の2つに触れておきます。
1つ目のSDGsはご存知の方も多いと思いますが、2030年までに持続可能なよりよい世界を目指すための国際社会の目標のことです。17のゴール・169のターゲットから構成されており、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。

2つ目のZ世代とは、1996年頃から2015年頃までに生まれた世代のこと。デジタルが当たり前の時代に生まれてきたことから「デジタルネイティブ」とも呼ばれます。
※諸説あり

どんな発表があったの?

ということで、今回はグループの発表の中でも、学生広報部上原の視点で特に印象に残ったものを厳選して紹介していきます!評価基準は、実現可能性、新奇性、独自性の3点です。 

① SDGs人生ゲームでSDGsを大人も子供も身近に感じよう!

【内容】:私達ひとり一人の人生と、SDGsを掛け合わせたゲーム。遊び感覚で、SDGsが私達の生活と密接に関わっているということを学ぶことができる。
【評価ポイント】:実現可能性
【感想】:子どもたちでも遊ぶことができるため、スケールの大きいSDGsをより身近に“遊び感覚”で考えることができる点にとても惹かれました!

② 再利用をテーマとした子供の遊び場を作ってSDGsに触れよう!

【内容】:木材や廃材などを再利用した遊具で子供たちの遊び場を作る。この遊び場を作る際には、大工の方に協力してもらう。また、子供たちが気軽に訪れることができるように、子供たちと一緒に遊んでくれるボランティアを募る。
【評価ポイント】:独自性
【感想】:このグループは、実現させるにあたって廃材や不揃いな間伐材、大工の方など、必要になるものをリスト化していたので、具体的にイメージすることができました!

③ インスタグラムの運用でSDGsを伝えていこう!

【感想】:学生がインスタグラムのアカウントを作成し、SDGsに貢献している企業の商品をレビュー、SDGsについて情報の発信を行う。
【評価ポイント】:新奇性
【感想】:Z世代の私たちはインスタグラムを利用している人、したことがある人が大半だと思います。また、最近では企業のインスタグラム運用も頻繁に見かけることが多くなりました。インスタグラムが私たちの世代にSDGsを広めていくという役割を担う日も近いと感じました!

その他、石油とエアウオッカや、バイオガーメントリーなどの、現在存在するものをより有効活用できる方法を紹介した発表がありました!


※②再利用をテーマとした子どもの遊び場の一部スライド

参加した学生にインタビュー!

ワークショップを終えてからお話を伺えたので、ここからはその紹介をします!

新潟国際情報大学3年 五十嵐さん

上原: 今日の感想を教えてください。

五十嵐: そうですね、出身も違うから価値観もいろいろ違うと思いますが、そのような方たちと長い時間会話できて、お互いのことを知れたので良かったです。また、次の機会でさらに親睦を深めていけたらなと思います。

上原: オンラインで進めていくうえで、難しかったことはありましたか?

五十嵐: うちの大学はオンライン上での講義などが暫く無くて、学校へ通っていたので、パワーポイントなどを画面共有しながらやらないといけなかったことの難しさはありました。ですが、思っていたよりもうまく進めることができたので良かったなと思います。

嘉悦大学3年 佐藤さん

上原: 今日の感想を教えてください。

佐藤: 前回開催された今年2月から少し時間が経ちましたが、再度こういう機会があったことをとても嬉しく思います。なにより、東京だと緊急事態宣言下でなかなか同じ大学の人とも会えない環境の中で、他大学の人と話し合って何か成果を形にできたことはとてもいい機会でした。

上原: 17個ある項目のうち、特に関心のあるSDGsの項目とその理由を教えてください。

佐藤: 4番の「質の高い教育」です。自分の発表したテーマ(③インスタグラムの運用)も、SDGs自体の認知を高めようということで、Z世代や、SDGsをみんな気にしているといっても、名前だけ知っていて、取り組みは知らないっていう人がやっぱり多いです。今回調べた中で、Z世代を含めた若者はSDGsの存在を知っていても、その取り組みは知らないという人が多いとわかりました。なので、まずはSDGsを知ってもらい、ちゃんと理解する必要があると感じました。私は、それを実現出来るのは教育分野だと思うので、質の高い教育に関心があります。

嘉悦大学2年 蓬田君

上原: 今日の感想を教えてください。

蓬田: グループ編成の関係で2人での発表だったのですが、最初の方はごたごたしていたものの、ペアの人が積極的に話し合いに参加してくれて、連携もとれていたので、良いものを作ることができました。

上原: 蓬田君のグループが今回のトピック(エアウオッカと石油)に決めた理由を教えてください。

蓬田: SDGsの項目13番の「気候変動に具体的な対策を」に興味があったこと、ゼミの時間でエアウオッカについて発表したことがあったので、その経験を共有して、今回は発表にまとめました。

つづいて、先生からもコメントを! 先生からの評価は果たして・・?

新潟国際情報大学 土屋先生

上原: グループの発表を聞いた感想を教えてください。

土屋: 同じ年齢でもいろんな意見があるし、それぞれがきちんと調べてやっていると思いました。さっき五十嵐が言っていたように、普段Z世代の子達は人見知りである傾向が強いと思っていたけれど、初めて会う人とここまでのものを作れたというのは、本当にすごいなと思います。また、オンラインという会わない状態でここまでのものを作れたというのも発見だったと思います。今後はこんな機会がどんどん増えていくと思うので、初めてでもできたことは本当にすごいと思いました。

上原: SDGs に対してZ世代ができることを先生はどのようにお考えですか。

土屋: 今の世界や社会は、皆さんの親やおじいちゃんの世代が作ってきたものですよね。それが良いなら残せばいいし、違っていたら皆さんが組み替えればいいわけです。そのために何ができるかというと、本気で考えてみて、自分が正しいと思った事を本気でやるということです。これに尽きると思います。そして、それが何かは多分僕や上の世代が考えることじゃなくて、皆さん自身が考えることだと思います。

嘉悦大学 明山先生

上原: 今日の感想を教えてください。

明山: 発表を見ていて、それぞれの学生が大学で経験してきたことが今回の成果や発表に出ていることを感じました。あまりそういうのを教員として実感する機会ってないんですね。大学での経験が自分の意見を形成しているというのを見れたのは嬉しかったっていうのと、そういった考えを発表する場所を提供することが必要なんだというのを再認識しました。 なので、私は聞いてるだけでしたけど、良い経験でした。

上原: SDGsに向き合っている高校生や大学生にメッセージをお願いします。

明山: 1番に伝えたいのは、意外に身近な事から出来るよってことですね。SDGsって社会全体を考えることなので、非常に大きく感じるのだけど、でも何かやろうって思ったらすごい身近なことからできます。発展しようと思ったらその先をやってる人がいたりするので少しずつ大きくすることも出来るし、自分が本当にやりたい事の核心の部分に迫ることもできるから。だから本当にやろうと思うなら小さいことからでもできるよっていうことを伝えたいですね。

学生広報部上原の感想

今回のインターゼミナールは、異なる地域の大学の学生が参加するということで、多種多様なアイデアが飛び交い、刺激的なワークショップでした。

今回の記事を最後まで読んでくださった方の中には、経営経済学部なのにSDGs?と思った方もいると思います。ですが、SDGsは全ての学問に精通しているものだと改めて気づかされました。実践できることを、小さなことから1つでも取り組むことで、SDGsへの参加はできるのです。

最近ではSDGsという単語ばかりが有名になり、その具体的な内容はあまり知られていないように思います。しかし、私たちの身近な生活のなかにある「こうなったらいいのに」という想いは、SDGsの諸項目に繋がっていることがあります。皆さんの生活の中で身近にできることを探して、ぜひアクションを起こしてみてほしいです!

おわりに

春学期は授業がほとんどオンラインになり、大学生活の醍醐味とも言える課外活動やフィールドワークができない日々が続いていました。今回のインターゼミナールの様なzoomを使った企画が出来た事は、私たち大学生にとってとても前向きで、これからの研究を進めていく貴重な糧になった経験だと思います。私は今回の経験を通して、このようなワークショップを企画する側も体験してみたいと思いました。実施してくださった先生方、本当にありがとうございました。

下の画像(global sustainability institute of japan)は今回開催してくださった土屋先生、カンデル先生、明山先生の取り組んでいる事業になります。
ぜひみなさん、そちらもチェックしてみてくださいね!

https://www.gsijapan.com/

参考
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

文責:学生広報部 上原 綾乃(嘉悦大学 経営経済学部2年)

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