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小学生向け教育版マインクラフトを活用したワークショップ&保護者対象講演会を開催しました

更新日:2025.08.04

8月2日(土)に教育版マインクラフトを活用した小学生対象ワークショップおよび保護者向け講演会「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」を開催しました。

本イベントは、嘉悦大学と小平市が2019年6月に締結した包括連携協定に基づく取り組みの一環で実施されたものです。本学の教育活動および先進的な地域連携の取り組みを、地域社会に効果的に展開することを目的としています。教育版マインクラフトというデジタルツールを活用し、子どもたちが自由な発想で廃校活用のアイデアを形にすることにより、創造力・課題解決力・ICTリテラシーなど、21世紀型スキルの育成を目指しました。

今回のワークショップは、抽選で選ばれた40名の小学生とその保護者が参加し、「廃校が生まれ変わる日」をテーマに、使われなくなった学校をどう活用するかという地域課題に取り組みました。
はじめに小学生は8グループに分かれ、アイスブレイクとして「ひらがなカード」を使ったゲームを行いました。これは、ひらがな一文字が書かれたカードを組み合わせて、できるだけ長い言葉を作るというもので、初対面のメンバー同士でも自然とコミュニケーションが生まれ、和やかな雰囲気で取り組んでいました。

第1部ではグループ内でリーダーやデザイナー、プレゼンターなどの役割分担を行ったあと、教育版マインクラフトで制作するためのアイデアづくりに取り組みました。
本ワークショップの講師を務めた経営経済学部 土井隆准教授からは、具体的なアイデアを出すためのコツなどの説明があり、その後、アイデアのヒントが書かれたカードをもとにグループごとで話し合いを進めていきました。小学生たちは講師からの質問にも積極的に答え、小学生らしい元気と柔軟な発想力で、さまざまなユニークなアイデアを出し合っていました。

続く第2部では、話し合いでまとまったアイデアをもとに、実際に教育版マインクラフトを使って制作に取りかかりました。一人一台ノートPCを使用し、学生スタッフのサポートのもと制作を進めていきます。小学生たちはみんな真剣に取り組んでおり、操作に夢中になりながらも、高い集中力を発揮していました。

ワークショップと並行して行われた保護者対象講演会では、本学教員の土井隆准教授より「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」をテーマに、教育版マインクラフトの教育的意義や、子どもたちの「創造性」について講演しました。

第3部では、会場をカエツホールへ移動し、各グループによる発表が行われました。
ステージ上で、自分たちがリノベーションした廃校について、特徴や工夫した点などを説明します。どのグループも自分たちのアイデアに自信をもって堂々と説明していました。

今回のワークショップに参加した小学生からは、「楽しかった!」という率直な感想のほか、「テーマは同じでもそれぞれみんな違う考えがあり勉強になった」など、グループ内で出たアイデアを通じて視野が広がったという声も寄せられました。保護者からも、「テーマに沿ってみんなで協力するという貴重な体験ができた」「子どもたちの想像力と集中力に驚かされた」といった感想があり、デジタルツールを通じて子どもたちの成長を実感する機会となりました。

「遊びと学びの融合」を体現するこの取り組みは、地域に根ざした実践的な学びの場を提供するとともに、子どもたちが地域社会に関心を持つきっかけにもなりました。

今後も本学では、こうしたワークショップを実施することで、地域課題に主体的に関わる機会を提供してまいります。