2025年8月2日、台風一過の夏の強い日差しが降り注ぐなか、本学にて、西武沿線地域の小学生を対象とした「マインクラフト」イベントが開催されました。
子供たちが大好きなゲーム「マインクラフト」を通じて創造性や協調性を育むことを目的としており、小学生と学生スタッフが参加しました。
work shop 「マインクラフト×まちづくり─廃校が生まれ変わる日」 ◆会 場:嘉悦大学 花小金井キャンパス ◆主 催:嘉悦大学 経営経済学部 ◆日 時:8月2日(土)13︰00〜16︰00 ◆後 援:小平市教育委員会 ◆協 賛:西武鉄道(株)
嘉悦大学のキーフレーズ&ステートメント
底力をつけよう。
変化が激しい先の見えない時代だからこそ
大学は社会で活躍できるビジネスパーソンに必要な「底力」を育む場所であるべきです。
「底力」とは
変化を読み解く鋭敏な洞察力
変化を味方にする柔軟な行動力
変化を乗り越える強固な精神力。
嘉悦大学は「実学教育」の大学です。
あなたはここで経営や経済の基礎知識を深めます。
ビジネスの現場に足を運び自らの眼で確かめます。
人と本気で向き合い言葉を交わします。
アイデアを実務につなげる思考をします。
社会で活かせるキャリアや資格を目指します。
未知の世界へ踏み出す勇気を培います。
「経営学と経済学を一体で学べる」伝統のカリキュラムと
学生一人ひとりに伴走する少人数制の体験型教育が
あなたの「底力」を引き出します。
4年間で、あなたはきっと変わります。
「底力」を手に入れたあなたは、どこへでも飛び立てます。
嘉悦大学は、あなたが未来へ向かう滑走路なのです。
そして、あなたの「底力」は、いつか誰かを支える力となる。
嘉悦大学
嘉悦大学は、地域から愛される大学づくりと
地域から求められる人材の育成に専念しています。
今回のイベントは、地域の方々との絆を深め、
未来を担う人材をともに育むために開催しました。
イベントは午後1時にスタート。オープニングでは、主催者である嘉悦大学の土井隆准教授から「今日は、みんなの自由な発想で、この世界のどこにもないような素晴らしい作品を作ってください。そして、友達と一緒に協力し、この日を最高の思い出にしましょう!」と挨拶。子供たちの期待に満ちた表情が会場の熱気を高めました。
ワークショップは、「アイデア制作」「マイクラ制作」の手順で進められました。テーマは「廃校の利活用」です。最初は初対面同士のお友達に戸惑っていましたが、次第に役割分担を始め、声を掛け合いながら作業を進める姿が見られました。「この建物の屋根はどうする?」「もっと豪華にしようよ!」といった会話が飛び交い、デジタルな空間の中で、リアルなコミュニケーションが活発に行われました。
ラグジュアリーな建築物を作り上げるグループもいれば、奇想天外なアトラクションパークを作り上げるグループもあり、支援スタッフとして参加していた学生たちは、「子どもたちの発想力には驚かされるばかり。構造やデザインに対する固定観念がなく、本当に自由な発想で建築物を生み出しています」と感心しきりでした。



午後3時から行われた「作品発表会」では、各グループの代表者が制作した建物のこだわりや、制作過程でのエピソードを発表。会場からは、子供たちの個性豊かな作品一つひとつに、驚きの声が上がり、完成度の高い作品に惜しみない拍手が送られました。
保護者向けには、「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」と題した講演会を同時開催。保護者の皆様にマインクラフトが創造力、論理的思考力、協働性、問題解決能力を育む強力な教育ツールであることへの理解を深めていただきました。
保護者からは、「普段はゲームばかりしていると思っていたが、こうして創造性や協調性を育む場として活用できることに感動した」「ゲームを通じて、他の子との交流が生まれたのが嬉しい」といった声が寄せられました。
プログラミング=デジタル教育ではない
今年から嘉悦大学で授業を持たせていただいていますが、私はもともと「教育版マインクラフト」を使った作品が集まる全国大会である「Minecraftカップ(マインクラフトカップ)」の事務局のディレクターとして全国各地で「マインクラフト」を使ったデジタルものづくりの普及に携わってきました。
マインクラフトは2025年時点で3億5,000万本以上、月間アクティブユーザー数は1億7,000万人超と世界中で大人気のゲームです。「教育版マインクラフト」は、世界各国の現場でも積極活用されています。
保護者の多くは、デジタル教育=プログラミング教育のように捉えられがちですが、私はデジタル教育というのはもっと幅広いものだと考えており、小学生でコードが書けるとか、プログラミング言語を扱えるというよりも、何かを創造するためにデジタル(マイクラ)を活用するという考え方です。
デジタル教育を普及するためには、3つの要素が必要だと考えています。一つはマインクラフトカップのような甲子園形式の競い合う仕掛け。二つ目は、個々の家庭の機材や資金の問題。そして三つ目が大人の理解です。昨今、IT企業に勤める親が増えるなかで全国各地でマインクラフトカップにボランティアで参加いただける保護者が急速に増えています。子供たちに適切な課題を与えてインプットとアウトプットを繰り返し、ほめてあげる。この好循環が社会に生まれれば子供たちのデジタルリテラシーは飛躍的に高まると考えています。

嘉悦大学の教育は、教員が学生に「寄り添う」ことを大切にする、双方向的なものです。一方的な知識伝達だけではなく、共に考え、共に学びを深めていく姿勢を重視しています。今回のイベントでは、この教育理念を体現するように、学生自身が教員のように参加者の皆さんに「寄り添い」、運営を献身的にサポートしました。教員から受けた「寄り添う」姿勢が、学生から参加者の皆さんへと実践されたのです。
三澤 勇樹さん(経営経済学部2年生)
ユニークで斬新なアイデアが次々と飛び出す
当初は、パソコンの操作に慣れていない子や、プログラミングという概念自体に戸惑う子もいるだろうと予想していました。しかし、蓋を開けてみると、子どもたちはキーボード操作もマウス操作も驚くほどスムーズにこなし、私たちが説明したプログラミングの概念も、まるでスポンジが水を吸い込むかのようにあっという間に理解してしまいました。私たちが教わっているかのようでした。
とくに印象的だったのは、「創造性」です。マインクラフトという自由度の高いゲーム空間を舞台にすることで、子どもたちは教科書通りにただプログラムを組むだけでなく、思い思いのアイデアを形にしようと奮闘していました。
ある子はプールを水族館にみたてるプログラムを追加したり、またある子は、複数の色をランダムに使うことで、カラフルな壁を自動で作るプログラムを考えていました。大人からすると「どうしてその発想になったんだろう?」と思うような、ユニークで斬新なアイデアが次々と飛び出してきました。
1DAYの短いプログラムでしたが、子どもたちが目を輝かせながら、夢中でプログラミングに取り組む姿は、私たちにとって大きな喜びでした。最初は戸惑っていた子たちが、終わる頃には自信満々の表情で、自分で作ったプログラムについて熱心に語ってくれたとき、この活動をやってよかったと心から思いました。
有坂 真由子さん(経営経済学部3年生)
西武線の沿線価値を高める産官学連携への期待
産官学連携によって西武線の沿線価値を向上させる目的でエリアマネジメントを始めたのは2年前からです。今回は、小平市と包括連携を組んでいる嘉悦大学のイベント協賛というかたちで関わらせていただきました。
学生たちの斬新なアイデアと若い視点は、プロジェクトに新たな風を吹き込みます。彼らが提案する、従来の枠組みにとらわれないサービスやデザインは、沿線住民だけでなく、新たな層を呼び込む魅力となります。先行して西武鉄道 池袋線で行っている「江古田キャンバスプロジェクト」では、武蔵大学、日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学の三校が連携しながら地域活性化に取り組んでいます。
今回、嘉悦大学のイベント協賛企業として初参加させていただきましたが、とくに職員や学生の皆さんの熱意や中身の濃いイベント運営、子供たちや保護者の方々の温かい笑顔に、私たちも大きな感動をいただきました。イベントを通じて、改めて地域とのつながりの大切さを実感し、私たち鉄道事業者がその一端を担えていることを誇りに思います。
嘉悦大学は地域に開かれた大学です。研究会などにおいて、地域に根差した活動が積極的に進められています。市民イベントへの参加、地域NPOでの実習、地場産品の開発・提案など、小平市を中心に地域に向けた取り組みを続けています。
TOPICS 「学生による地域振興活動助成」について
嘉悦大学は地域に根差した大学として、西武信用金庫様から助成金を得て、多摩地域の活性化を目的に、様々な地域貢献やマイクロビジネスを学生の自主的な取り組みとして行っています。
小平産野菜や全国の特産品を販売!
青空市場「こだマルシェ」
小平市の活性化と東日本大震災で被災した企業の復興支援を目的に始まった青空市場。学生が企画運営し、小平産の食材や県外地域の特産品を販売するイベントとして8年以上続き、地域活性化や地方創生に貢献しています。



選挙違反事例を寸劇で表現! 「選挙啓発授業」
「TOKYO選挙・時間プログラム〜18歳選挙権に備えて(共催・小平市選挙管理委員会)」と題して、都立小平高等学校で授業を開催しました。小平市選挙管理委員会のご協力もあり、本物の投票体験を高校生に届けました。
美しい小平をいつまでも!
「環境美化マナーアップキャンペーン」に参加
小平市の環境美化マナーアップキャンペーンに継続的に参加しています。大学の地元・花小金井駅周辺で、学生が吸い殻などのごみのポイ捨てやペットのフン放置禁止の呼びかけを行い、駅周辺の清掃活動も行っています。