嘉悦大学は、4月3日、小平市の「ルネこだいら」において入学式を盛大に行ないました。
在学生の大野翔子さんから歓迎の辞として「挑戦して」「何かの代表になって」「大学を活用して」とエールが贈られ、新入生の後藤葉乃さんからは、「ご両親への感謝」「新しい出会いへの期待」「社会貢献への決意」が述べられました。同時に、これから1年間学生に伴走する基礎ゼミ担当教員の紹介と顔合わせを行いました。
教職員や保護者、来賓も参列
基礎ゼミの各担任を紹介
クラスごとに記念撮影
高校生が大学の雰囲気をつかむためには現役大学生の声を聞くことがとても役立ちます。本座談会では、森本孝学長が在学生の影山愛斗さん(4年生)、早坂菜摘さん(3年生)、江上七海さん(2年生)の3名にリアルな学生生活についてインタビューをしました。
学長 皆さんは、2年生、3年生、4年生と、それぞれ異なる学年で学ばれています。実際に入ってみた大学の印象はいかがですか。もちろん、私が学長だからといって褒めちぎる必要はまったくありませんよ(笑)。
影山 嘉悦大学の印象をひと言でいえば、「学生が主役」ということに尽きますね。他大学の事情はわかりませんが、嘉悦大学は間違いなく「学生が主役」の大学です。私は現在、マーケティングの研究会(ゼミ)のゼミ長を務めていますが、担当教員である内海健宏教授が、学生主体で活動に取り組めるように指導してくださり、企画運営を任せてもらっています。内海ゼミでは、東京都・港区と連携した高齢者施設でのeスポーツの普及啓蒙活動に取り組んでいます。嘉悦大学は先輩が後輩の面倒をみる文化が根づいており、本当に学生がイキイキしています。
学長 早坂さんはどうですか。
早坂 私は、SA(スチューデント・アシスタント)を務めています。SAは、初年次教育の授業において学生支援や教員サポートを行う学内アルバイトです。自分が1年生のとき、SAの先輩方に手取り足取りフォローしていただきましたので、私も2年生になったら絶対にSAをやりたいと思っていました。いわば恩返しです。先日、SA同士の打ち合わせがあったのですが、1年生は、私たちがそうであったように、皆、同じ壁にぶつかっています。高校の勉強と何が違うのか、授業をどうやって選べばよいのか、議論するとはどういうことかなど、いつの時代も変わらぬ1年生の悩みがあって、私たちはそれを逐次情報共有しながらサポートの進め方を議論しています。小規模大学ならではですが、先輩が後輩の面倒をみて、後輩がさらに後輩の面倒をみるのは、嘉悦の伝統といってもよいかもしれません。
学長 本学は、卒業後、実社会で活躍してもらうための「実学教育」を標榜しています。皆さんが学んでいる実学の手応えはどうでしょうか。
影山 私が嘉悦大学を目指した理由は、将来、証券マンとして働きたいと考えていたからです。金融商品を扱うためには世界のお金の流れをつかむうえで経済学を知らないといけないですし、株式売買を行うためには企業経営、つまり経営学を知らないといけません。さらに顧客ニーズを知るためにはマーケティング知識が必要です。嘉悦大学にはそのすべてが揃っています。何より研究だけでなくリアルな実践がてんこ盛りですので、就活の際、活動エピソードの引き出しが増えるのがありがたいです。
学長 影山さんが言うように、本学は経済学と経営学の両方を幅広く学べる贅沢な大学です。とくに研究会が充実していますね。江上さんはマーケティングの研究会に入ったそうですね。
江上 私は商業高校出身のため、大学に入って簿記を勉強しようと考えて会計ファイナンスコースを選んだのですが、研究会はマーケティングを選びました。一番の理由は自分の心がワクワクしたからです。1年間の嘉悦生活を得て、いろんな方から後押ししてもらって知らず知らずのうちに気持ちが前向きになり、自分から何か動きたいと思うようになり、研究会選択フォーラムでマーケティングは自分から仕掛ける研究会だと聞いて思わず入ってしまいました(笑)。高校時代の自分からはとても想像がつかない選択でした。
学長 江上さんにとって1年時の経験が大きかったのですね。
江上 1年生の場合、大学で初めて挑戦することが多くて戸惑いがちですが、嘉悦の場合、SAだけでなく教職員の方々を含めてどんな質問にも答えてくれます。おかげで高校生から大学生にうまくギアチェンジできました。おそらく高校時代の先生が今の私をみたら、その変わり様にびっくりされるのじゃないかと(笑)。
学長 早坂さんは学生広報部※にも所属してますね。
早坂 学生広報部に入ったきっかけは、自分の言葉を文章化するのが苦手だったからです。最初は正直不安だったのですが、皆、フレンドリーで、プロの方もサポートしてくれますし、いまでは書くことに対する苦手意識がなくなりました。学生広報部としてさまざまな立場の方の話を聞けるのも勉強になります。
学長 大学生のコミュニケーションはどうしても同世代に偏りがちです。学生たちにはどんどんアウェイに積極的に飛び出していってほしいですね。
※嘉悦大学には学内で働き方を学べる仕組みがあります。学生広報部は大学の学び・イベントやキャンパスライフを学生目線で記事にして伝えています。
学長 これから大学を目指す高校生に向けてメッセージを一言ずつ話してくれますか。
影山 嘉悦大学は、学生がやりたいことを何でも挑戦させてくれますし、実社会で役立つことを現場で体験させてくれる大学です。私は80名近い大所帯の研究会のゼミ長を任せてもらったことは何物にも代えがたい体験になりました。高校生にもぜひ挑戦してほしいです。
早坂 嘉悦大学は決して大きい大学ではありませんが、小さいからこそ人とのつながりを持てます。何より支えて応援してくれる教職員の方々や先輩後輩がいつもそばにいるのが魅力です。しかも押しつけがましくない。学生が自分で考えるまで待ってもらえますし、知らず知らずのうちに導かれる優しい大学です。
江上 この大学にいると高校では体験できなかったことに触れられるし、何よりみんなが背中を押してくれます。高校時代の私のように消極的だった人でもきっと何か見つけられるはずです。高校生の皆さん、嘉悦大学でお待ちしています!
学長 実学、実務、実践を兼ね備えた嘉悦大学は、単科大学でも視野が広がる底力を持った大学です。これからもさまざまなことに挑戦していってください。本日はありがとうございました。
三人 ありがとうございました。