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学生広報部レポート/世の中ごとにフォーカスを! 講義「ソーシャルマーケティング」

2022/03/07

学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から16
世の中ごとにフォーカスを! 講義「ソーシャルマーケティング」

 

こんにちは。学生広報部の佐藤です。
授業もひと段落つきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
気づけばあっという間だった今学期。振り返るとさまざまな講義がありましたが、中でも講義「ソーシャルマーケティング」が印象的でした。「世の中の面白いを学問する」嘉悦大学の象徴的な講義で、これは記事にしたいと思い、本記事では私が履修した木幡敬史先生担当の講義「ソーシャルマーケティング」について紹介していきます。

 

どんな講義?

ソーシャルマーケティングとは社会的な問題を解決するためにマーケティングの理論や技法を開発・適用するものと位置づけられています。具体例としてご当地WAON、ヤマトの活動がこれにあたります。この2つの例を交えながら講義の説明をしていきます。

 

ご当地WAON

甲高いワオン!でお馴染みの電子マネーWAONはご存じかと思いますが、ご当地WAONとは、ご利用金額の0.1%をイオンが寄付し、地域の活性化に役立てるWAONカードです。地域貢献へとつながるご当地WAONは、応援する地域のご当地WAONを購入し、WAON加盟店でご当地WAONでのお支払いをすると利用金額の一部が自治体の基金等になり、地域貢献につながるといった仕組みです。遺跡の保護や復興支援など様々な種類があり、なんと100種類近くもの券種があります。各地の抱える課題に寄り添う点がご当地WAONのポイントです。デザインも可愛らしいものから名所を模した美しいものまで様々あるので地元のご当地WAONを探してみるのもいいかもしれません。

ご当地WAONサイト
https://www.waon.net/card/region/

 

ヤマト運輸の活動

ヤマト運輸は、過疎高齢化が急速に進んだ高知県大豊町において、「運ぶ」ことを通して高齢者の生活全般を支援する「おおとよ宅配サービス」を実施しました。
具体的な内容として、お買い物の注文が入ると町内商店から商品を集荷し、その日のうちにお届け、配達の際には健康状態などを確認する、便利で安心に生活できる環境を整えました。高齢者の買い物支援や見守り支援をどのように行うかという課題解決のためのこちらの活動は、町内商店での買い物を増やし、地域の活性化にもつながりました。

ソーシャルマーケティングの目的として、社会的価値の増進、社会的目標の達成、文化的・教育的、社会的キャンペーン、社会イノベーションとさまざまありますが、以上2例のように企業と地域の価値共創を実現するような地域を変えるマーケティングをソーシャルマーケティングといいます。

2021年12月21日の第11回で行われた、現場のお話を聞くゲストレクチャーの回も印象的だったので紹介します。

 

27種類も分別!リサイクルのまち鹿児島県大崎町

現場の生の声から学ぶゲストレクチャー。
この時の講義では鹿児島県大崎町役場職員の宮下さんからオンラインでお話を聞きました。

ふるさとCM大賞2018授賞式の様子だという、奇抜な仮装の写真で自己紹介してくださった宮下さん。授業ではゴミのリサイクル率80%を誇る鹿児島県大崎町の取り組みについてお話を聞くことができました。

27品目もの分別を行う大崎町ですが、そこまでする理由は埋め立て処分場の延命化にありました。焼却炉がないため、ゴミを埋立する方式を採っていた大崎町。このままでは埋め立て地が持たないということで、住民、企業、行政がそれぞれ役割を担い結束して行う大崎リサイクルシステムが始まりました。27品目にゴミを分別するこの取り組みは実を結び、リサイクル率12年連続日本1位といった記録を打ち立てました。あわせて紹介された菅元総理等と肩を並べる大崎町町長の姿からは事の大きさを実感しました。宮下さんはしめくくりに「信頼を生み出す条件や手法は人によってさまざまで答えはない。オールウィンの関係づくり、社会課題を自分事としてとらえて行動できる人づくりが重要である」と話していただきました。今回のゲストレクチャーからはまちの在り方、社会課題の考え方を学ぶことができ、大変勉強になりました。

 

最終課題へ

最終課題では履修者がグループに分かれ、社会問題を解決できるような企画を考えました。全ては紹介しきれないので「世の中ごと」にフォーカスした2つの企画を見ていきます。

「被災地募金を目的とした地域名水販売及び風評被害の払拭」

東日本大震災及び、福島県沖地震(2021)による被災被害への募金活動を目的としたこちらの企画。地元のブランド水を自動販売機で販売し、売り上げの一部を復興基金へあてるというもの。プラスして水を通した産地のイメージアップも狙います。

先生からは自動販売機など実現するうえでの難しさといった指摘はありましたが、自然な購買行動を意識し、人々の巻き込みやすさを込めたこちらの案は先のWAONに通じるものがありました。

 

「貧困層支援と循環型社会を目指したフリマと物品寄付の実践」

お次はタイトルにあるようにフリーマーケットによる貧困層支援と循環型社会を目指すやや壮大なマーケティング案。具体的には寄贈活動を行うNPO法人と協力し、地域コミュニティの形成にも役立てていこうというもの。

フリーマーケットに馴染みがない私としては、面白そうだと感じましたが、実はコロナ禍以前に大学が協力して地域で開催していたとか。コロナが落ち着いた後に賑わう様子を見られたらいいですね。

他にもキャンパス入構の際の学生スキャンを応用した案などがあり、ソーシャルマーケティングの幅の広さを感じました。

 

終わりに

グループワークが盛んに行われた本講義では、WAONといった身近な事例とともに問題解決の切り口は無数にあるということを学びました。また、グループワーク中に些細な気付きから思わぬ案が生まれることもあったため、今後は小さな気付きも大事にしていこうと思いました。
世の中の見る目が変わる講義「ソーシャルマーケティング」は木幡先生版、岩月先生版があります。学生の皆さんはぜひ受講してみてください。

 

文責:学生広報部 佐藤 玲央(嘉悦大学 経営経済学部2年)

 

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