岡本研究会が災害時のスターリンク活用ワークショップを開催しました

11月20日(水)、岡本研究会に所属する後藤夏希さん(経営経済学部2年)が、授業内でスターリンクを用いた災害時等におけるインターネット環境構築のワークショップを行いました。
スターリンクとは、SpaceX社の通信衛星を利用したインターネット接続サービスで、空が見えて電源・本体さえあればどこでも接続が可能です。令和6年能登半島地震の際にも活躍したそうです。
今回は災害発生時の停電を想定して発電機とポータブル電源で電源を確保し、固定電話・携帯電話・インターネット回線の不通を想定してスターリンクを用いたインターネット回線の確保をワークショップ形式で学びました。

ワークショップの内容やスターリンクについてレクチャー

スターリンクは個人でもコストコなどで購入可能とのこと

実際に大学のグラウンドに発電機、ポータブル電源、アンテナ等を設置
発電機は大学備品で、家庭用のガスボンベを使用します

電波がつながりSTARLINKのWi-Fiが表示されました

あいにくの雨の中でも100Mbps以上の通信速度が出ています

通信衛星から直線的に電波で通信するため、アンテナの上に遮蔽物を置いてしまうと電波は0に

アンテナにはヒーターがついており、積雪も溶かすそうです

通信衛星を探してアンテナが動きます

Starlinkアプリで空をスキャン

■講習会を開いた後藤夏希さんのコメント
私は岡本研究会で、災害時等の避難所に向けたアイデアを考える研究を行っています。その中の一つ、インターネット環境を構築するというテーマを紹介するために、今回のワークショップを企画しました。
スターリンクは配線が少ないので簡単に設置でき、拡張性もあります。今回は少人数向けでしたが、より電波の強い無線LANルーターに接続すれば避難所となった学校や会社用に使えたり、アンテナ自体も船用、飛行機用とあるので様々な環境に対応することができます。
スターリンクという画期的なものを色々な方に知ってもらい、学校や会社にも備えておいてもらえると良いと思っています。

ワークショップに参加した学生からは「大学に発電機が備えてあるのは知らなかった。機器を使うにも電源の確保は大事ですね」といった声もありました。

大学としても災害時の通信確保の必要性を再確認し、今回のワークショップ開催については嘉悦学園デジタル戦略委員会で正式に報告することになりました。

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