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ビジネス創造学部小野研究会による高橋洋一教授へのインタビュー企画!

2014/06/25

ビジネス創造学部 小野研究会の学生による高橋洋一教授へのインタビュー企画第1弾!是非ご一読ください!

 

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金融緩和、消費増税、集団的自衛権…。経済や政治の言葉は難しくてなんだか取っ付き難い。そう感じている方も多いのではないでしょうか。大学での学びは、政治や経済を理解する「物差し」を身に付けることです。嘉悦大学の学生たちが気鋭の知識人、高橋洋一教授に日本を覆う難題を数々の難題をインタビューしたのが「Web洋一ゼミ」。読者のみなさんも、このゼミで自分の物差しを掴み取ってこの世の中の複雑な成り立ちを理解する強力な武器を得て下さい。取材・編集・レイアウトを担当したのは、嘉悦大学ビジネス創造学部・小野展克研究会「出版プロジェクト」の学生たちです。
 

第1回のテーマは「消費税増税」です。2014年4月1日より消費税率が8%となりました。1997年に消費税率が5%となって以来、約17年ぶりの引き上げです。たかが3%、されど3%…。この増税をきっかけに日本経済はどのようなに変化を引き起こすのでしょうか。ぜひご覧ください。


 

第1章「消費税増税」
・編集 木下範之、山本圭祐
・写真 宮沢優
・動画 重山力也
・イラスト 田中友梨

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       第1回 「消費税率を上げても、財布は温まらない」     

 

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1洋一先生は著書などで消費税の増税に反対していますが、なぜですか?

まず、あなた自身はどう思いますか?2

1わたしは反対ですね。


 

2普通に考えて「増税に賛成!」って人は少ないと思うのです。増税して支出が増えても、財布の中身は変わりませんから。例えば、私がよく利用する100ショップは4月から、税込商品価格が108円になりました。増税前の105円から3円値上がりしました。たった3円ですが、6個買ったら630円だった商品が648円になるので13円の差が出ます。さらに一ヶ月間、毎日買ったらいくらになりますか?
 

 

1390円…。

 

2

 

そうです。小さいと言えば小さい額ですが、財布の中身が同じであれば、他で390円分我慢しなければいけませんよね。だから私は増税に反対しているのです。増税して、国民の財布も温まるなら反対しましせん。そこまで考えて、賛成反対を判断するべきだと言えるでしょう。

 

1もっと景気が良くなってから増税すべきという事ですか?


 

2そうですね。そもそも消費税というのは、好景気だった1989年に初めて導入されました(グラフ参照)。当時、0だった消費税が3%になったのです。簡単に言えば、100円の商品が103円になったという事です。問題は「そこで文句を言う人がいたかどうか」です。1989年当時は消費税の導入に対して、表向きは大反対の嵐でした。ただし、本音ではあまり反対の声はなかったと思います。それは、グラフを見ても分かるように景気動向指数が右肩上がりで、国民の財布も温まっていたからです。1997年の5%への増税は、様々な減税と重なったので判断が難しいのですが、結果的に増税後、景気は大きく落ち込んでしまいました。今回の増税に対しては、反対の声が目立ちますよね。それは、2008年から2010年にかけて大きく落ち込んだ景気が、まだ上がりきっていないのに増税をしてしまったからです。たとえば、あなたは一人暮らしですか?増税後、親からの仕送りが増えましたか?

 

 

 

 

景気動向指数グラフ

 

 

 

 

1いえ。増えていないですね。


 

2

そうでしょう。それ以外にも、奨学金の給付額やアルバイト代だって「増税したから増やします」とはなりません。もし増税した分、自分の懐に戻ってくるなら誰も文句は言わないでしょう…。しかしそれでは、収支が0になってしまうので増税する意味が無くなってしまいますが。税金は、吸い上げる分と、吐き出す分のバランスが大事なのです。国が吐き出す分が少ないから、国民は文句を言うのです。また、増税したからといって税収が増えるわけではなく税収は右肩下がりになっているのが現状です。


 

 

増税図2

 

12015年4月に10%へ消費税増税するかを今年の12月決めるわけですが、10%への増税は実行されると思いますか?
 

 

2常識的に考えたら、今回の8%の増税で消費が減ってしまうので、これ以上の増税はまず無いでしょう。これ以上増税したら、国民が身構えてしまって、支出が少なくなってしまいますからね。財務省もさすがに間違いを2回はおかさないでしょう。

 
 

1なるほど。では、増税したことにより就職活動にも影響が出ると思いますか?

 

2

 

就職活動には「ほとんど影響ない」と言っていいでしょう。消費税増税によって多少景気が落ち込んだとしても、20年以上続いていたデフレの時期に比べれば、そこそこ景気が良くなってきている現在の方が、内定はとりやすいでしょうね。増税によって、一昔前のような「就職氷河期」に突入するということは、まずないでしょう。

 

 

 

 

 

 

point

 

 

 

 

 

次回!

消費税が財政に及ぼす影響について

 

 

 

 

 


高橋洋一先生プロフィー

(たかはし・よういち) 嘉悦大学ビジネス創造学部教授。1955年、東京生まれ。80年、大蔵省(現財務省)入省、理財局資金企画室長、内閣参事官など歴任。小泉内閣、安倍内閣では 「改革の司令塔」として活躍。07年には財務省が隠す「埋蔵金」を公表、08年に山本七平賞受賞。政策シンクタンク「政策工房」会長。安倍晋三首相のブレインとしても知られている。