楽しくなければ大学ではない。楽しいだけでも大学ではない。 学長 加藤寛

学長からのメッセージ

嘉悦大学は、明治維新の先覚者横井小楠先生の高弟であった嘉悦氏房の娘が設立した大学です。その創設者である嘉悦孝先生は、経済学の始祖と呼ばれるA・スミスの『国富論』を英文で学び、女性も男性と同じ見識をもつべきだと主張し、日本で初めての「女子商業学校」を設立しました。105年前のことです。

以来、「怒るな働け」という校訓のもと、小規模ながらも和気あいあいとして、学生と教職員が一体となった楽しいキャンパスをつくってきました。楽しくなければ大学ではありません。でも、楽しいだけでも大学ではないのです。

この言葉を実感していただけるように、嘉悦大学は、入学した皆さんにまず独創的で全く新しい情報教育を提供します。ここでいう「情報」とは非常に広い意味を持ちます。ビジネスシーンで重要とされるコミュニケーション能力もこれに含まれますし、経営経済を学ぶすべての基礎となるスキルでもあります。

あなた方は、「未来からの留学生」です。未来で役立つスキルを求めて、嘉悦大学の門を叩いてくれた皆さん方に、嘉悦大学は未来を生き抜くためのコミュニケーション・スキルを提供します。

新しいスキルを身につければ、国境を越え、民族を越えて、世界で活躍するチャンスが生まれます。日本の未来はあなた方の努力にかかっています。嘉悦大学のキャンパスから、皆さん方が世界に向けてさまざまな輪を拡げていってくれればと思っています。

嘉悦孝先生は、自ら寮に泊まり込み、寝食をともにしながら、学生を育てるという、まさに手作りの教育を実践されました。かつて、慶應義塾にも「半学半教」という伝統があり、「一日先んじたものは師となる。一日遅れたものは弟子となる。師弟に差はなし。」といって社中が一体になって勉強しましたが、嘉悦大学でも孝先生の精神を引き継ぎ、大学を、昼夜を問わずに教員も学生もともに学びあう場にしていきたいと願っています。

加藤 寛プロフィール

大正15年、岩手県生まれ。経済政策の理論と実践における日本のリーダーとして、国鉄を始めとする三公社の民営化に携わるとともに、10年にわたり政府税制調査会会長を務める。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス開設準備に関わり、初代総合政策学部学部長に。その後1995年から12年間、千葉商科大学学長を務め、両大学において“カトカン”と親しまれ、大学改革を進めた。2008年4月、嘉悦大学学長に就任。