
嘉悦大学では、キャンパスの一部(C棟2階ラウンジエリア)を「24時間」学生に常時開放しています。学生らは簡単な申請書を1枚を提出するだけで、キャンパスにいつまでも滞在することができます。1人で課題に取組んでレポート書いたり、仲間たちとグループワークや語り合いに没頭したり、学園祭の準備をしたり…と、大学という「学び場」を24時間楽しんでいる嘉悦大学生はますます増えています。
24時間申請書
このような光景は以前から理工学系の大学では当たり前でしたが、文系の大学も同様であるべきだとの加藤寛学長の考えのもと、本学の24時間キャンパス制度は2008年度からスタートしました。現在では、1日に7~10人の学生が24時間キャンパス制度を活用して学術活動や学内イベントの準備のために利用しています。また、同制度を活用する男女の比率は4:1となっています(2008年度の利用データより)。
嘉悦大学は、キャンパスという場は「研究室や教室の光が常に灯り、学問の追求が昼夜を問わないことを示す処」であるべきと考えます。学生には、世界が24時間動いていることを認識してもらい、PCやインターネット環境を活用しながら時間や場所にとらわれずネットワーキングしてもらいたいのです。
24時間キャンパスの円滑な運用には、学生同士の信頼関係も重要です。スタート直後は「遊ぶために宿泊する」学生もいましたが、その都度その都度、学生の意見を聴取して問題解消に努めてきました。
今後も、学生たちの学びの意欲と自律精神を喚起することで、時間という概念から開放された「嘉悦大学ならではの学術活動」が培われていくことでしょう。

嘉悦大学では、2008年度より「KALC(Kaetsu Active Learning Classroom)」と称する教室を整備し、学生を主体とした新しい学びのスタイルを推進しています。
これらの教室はアクティブラーニングという概念に基づいて設計されています。
アクティブラーニングとは、
- 1) 各種メディアへアクセスしながら情報入手できることを前提とし、
- 2) 学生自らが能動的に読解・作文・ディスカッション・問題解決などを行い、
- 3) 成果を体系化しメディアを通じてアウトプット(表現)していく
学習のことです。
従来の講義、すなわち講師が一方的に話し続ける講義を「知識伝達型の学び」とするならば、アクティブラーニングとは講師と学生、そして学生と学生による双方的なコミュニケーションを通じて「知識を創り出す学び」と言えるでしょう。
KALCはアクティブラーニングの概念に基づいて設計されており、多様な形態の教育・学習に応じた使い方が可能です。例えば、机と椅子はすべて自由に稼働できるようになっており、個人作業だけでなく、机同士をつなげてグループワークやディスカッションを円滑に行うことができます。
また、講師・学生共に、ノートPCと無線LAN、そしてどこにでも書き込むことができるガラススクリーンを利用して教室内の様々なエリアからプレゼンテーションを行うことができます。学生の視線が活発に動くことから授業への集中力が高まり、また、壇上で発表する時のような心理的抵抗を感じることも少なくなります。
KALCで行う授業を支えるのがSA(Student Assistant)やTA(Teaching Assistant)と呼ばれる学生スタッフです。学生の活発な議論や質疑応答が教室内の各所で発生するような授業では、ひとりの講師では充分なフォローができません。そこで、先輩学生となるSA/TAらが共に授業をサポートし、学生らが授業時間内に抱いた疑問をその場で解決していきます。(※SA/TA制度があるのは2008年現在では情報系の演習がある授業のみ)
嘉悦大学では施設や制度、そして人的資源の面から新しい学習環境の実現を目指しています。
KALC教室はエプソンホームページでも紹介されています。最新設備の導入とともに、「知識創造型」の学習環境を実現した事例として取り上げられました。