

ここ最近、嘉悦大学のユニークな「初年次教育」の試みが注目を浴びています。高校から大学に入学した学生達には、「大学での学び」に慣れるための移行期間が必要です。このために、嘉悦大学では「基礎ゼミ」を柱とする独自の取組みを行っており、一連の取組みが注目されています。ここでは春学期に行われた試みを振り返って紹介します。

嘉悦大学の新入生は、入学直前に「キックオフラリー」と呼ばれる3日間のオリエンテーションを通じて、キャンパスライフを初体験します。通常の新入生ガイダンスにありがちな「全員集合の説明会」ではなく、能動的に各種イベントに参加できるプログラムを用意することで「主体的な学び」を経験してもらうことが目的です。
3日間の主なイベントプログラムは下記の通り。
いきなり教員とメールアドレスを交換したりと、活発に交流する新入生達。加藤学長のポリシー「楽しくなければ大学ではない。楽しいだけでも大学ではない」を実践する3日間がキックオフラリーです。

春学期の1年次必修「基礎ゼミ」は、NPO法人カタリバ(http://www.katariba.net/)と共同で進められました。「コミュニケーション能力の開発とキャリアデザインの支援」をテーマに行われたこのプログラムでは、まずカタリバの「先輩たち」が自らの経験や生活について熱心に「語る」ことで、学生たちに「自分の未来」を真剣に考えるきっかけを与えていきます。新入生達は、先輩の話に耳を傾けているうちに「自ら語る」ことへの意欲を刺激され、やがてはお互いの将来や自己実現に向けた考えを言葉にして共有するようになります。
基礎ゼミでは、様々な「語りの場」を通じて「将来なりたい自分を描く」ための教育プログラムを展開していきます。
基礎ゼミでは、各種のコミュニケーションスキルを通じ「自分自身を設計する」だけでなく「具体的に実行すること」の重要性を学んでいます。学生が本来持っているコミュニケーション意欲を引き出し、「カタリ(語り)」を通じて、自身の生活やキャリア設計を具体的なものとして意識づけます。
これらの試みは、「教育学術新聞(2008年11月16日号)」「AERA(2009年5月25日号)」、そして「NHK おはよう日本首都圏版(2009年7月28日放映)」などで紹介されました。
大学の学びで最も必要とされる「目的意識」を植え付け、「自分自身のゴール」を描く。それが嘉悦大学の初年次教育です。
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